「ヨシュア記」をひと言で説明すると、
信仰による勝利と祝福の書。
ヨシュア記のアウトライン
- 約束の地への侵入(1~5章)
- 約束の地の征服(6~12章)
- 土地の分割(13~22章)
- ヨシュアの晩年(23~24章)
ヨシュア記の著者・背景
ヨシュア記の著者(Who)
ヨシュア
- エフライム族の出身(民数記 13:8)
- モーセに親しく仕えていた従者(ヨシュア 1:1)
- 最初の戦い、アマレクとの戦いの指揮者(出エジプト 17:9)
ヨシュア記が書かれた目的(Why)
- 主が与えられた約束の地をどのように征服したのかを残すため。
ヨシュア記から学んだこと
ヨシュアの任命
ヨシュアはごく普通の人だったが、神に用いられやすい器だった。
約束の地へ斥候として遣わされた時の忠実さ、エリコ陥落の方法を素直に受け入れ信じる信仰の持ち主。
また偉大な指導者モーセの従者として、間近でモーセのリーダーシップを見ていた。
モーセの信仰、苦悩、喜びをよく観察して学んでいた。
エリコ陥落
エリコの町の周りには堂々たる城壁が築かれていた。
約束の地征服のためにはその城壁を崩さなければならなかったが、その方法は拍子抜けするほど簡単で単純なものだった。
しかし指導者ヨシュアはもちろん、イスラエルの民は主が勝利を与えてくださると信じて行った。
私たちに必要なのは、主のビジョンを知ることと、主がそれを実現されるに十分な力をもっておられるお方だと信じること。でなければ、ありえない軍事戦略に虚しさを覚えてしまう。
主はヨシュアに告げられた。
「見よ。わたしはエリコとその王、勇士たちをあなたの手に渡した。」
ヨシュア 6:2
私たちも、神への単純な従順を通して霊的生活が豊かに祝福されることがわかる。
徹底的に手放す
主が約束の地の戦いで分捕りもののすべてに聖絶を命じられたのは、罪の性質に関係する物を全て排除しイスラエルに汚れを招かないため。
しかしアカンが「神の祝福を奪う土地のもの」を持った時、主はそれを見逃されなかった。
主によって手放す
約束の地征服にあたり、主ご自身がイスラエルのために戦われた。
彼らがイスラエルの前から逃げて、ベテ・ホロンの下り坂にいたとき、主が天から彼らの上に、大きな石をアゼカに至るまで降らせられたので、彼らは死んだ。イスラエルの子らが剣で殺した者よりも、雹の石で死んだ者のほうが多かった。
主がイスラエルのために戦われたからである。
ヨシュア 10:11,14
主が私たちの肉のままの性質を手放すように戦われている。
私たち自身には無謀に思える戦いであっても、勝利できる戦いなのだ。
ヨシュアのように純粋に神さまの言葉を信じて、信仰の戦いを走りぬきたい!
- 輪郭的聖書/ロバート・リー
- 旧約聖書の概説/ヘンリエッタ・C・ミアーズ
- 新聖書ハンドブック/ヘンリー・H・ハーレイ
- バイブルガイド/マイク・バーモント
- ハーベスト・タイム『60分でわかる旧約聖書「ヨシュア記」』
- ヨシュア記概説/聖書基礎研究会 S.W.
※ 聖書のみことばは「聖書 新改訳2017」から引用しています
ようやくカナンの地に導かれたイスラエルの民。しかし次の士師記では迷走が繰り返されます。
息抜きにドラマ『The Chosen』をどうぞ。聖書の中のユダヤ人をより身近に感じられます。