あーちゃん
「士師記」をひと言で説明すると、
罪への敗北と恵みの神による解放の書。
士師記のアウトライン
- 時代背景(1~2章)
- 士師たちの活動(3~16章)
- 内紛の拡大(17~21章)
士師記の著者・背景
士師記の著者(Who)
- 不明。
- 「そのころ、イスラエルには王がいなかった。」(18:1)という表現から、士師記が王政時代に編纂されたことを暗示している。
- サムエルである可能性が高いと言われている。
書名(Title)
- 本書に登場する士師たちから取られたもの。
- 「士師」とは「さばきつかさ」の意味で、政治的・軍事的指導者のこと。
- イスラエルを敵から守り、また開放する者でもあった。
士師記から学んだこと
繰り返される歴史
士師記を読むと、面白いくらいに同じことが繰り返されている。その時々で生きている人間は違うが、人間の根本的な問題ー『原罪』は変わらない性質を持っていることがわかる。
神を裏切り、偶像礼拝に走り、苦しくなったら神を求め、また神を忘れ欲望のまま振る舞うことの繰り返し。
そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。
士師 21:25
この性質は私たちにも確実に受け継がれている。
士師記時代のイスラエルの民を反面教師として捉えていきたい。
神の命令への妥協
イスラエルの民は神の「カナン人を滅ぼし尽くしなさい」という命令に従わず、カナン人を完全に追い払わなかった。
小さな妥協が最終的には神に背くことに繋がり、大きな罪の実を結ぶ結果となる。
聖書を通して、現代を生きる私たちクリスチャンに命じられていることも多くある。
これらの命令に『小さな妥協』が入り込んで、
「あの人だけは愛せない…」
「これくらいなら仕方ない…」
などと諦めてしまってはいないだろうか。
あーちゃん
小さな妥協を許さず、神さまの恵みと守りの只中に留まりたい!
参考資料
※ 聖書のみことばは「聖書 新改訳2017」から引用しています
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小さな妥協を許さない信仰生活とは、徹底的にキリストに従うラディカルな生き方です。