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子どもの健全な自立ために“境界線”を教えよう〜『聖書に学ぶ子育てコーチング』の紹介〜

親が子どもを導いている。
りょう
りょう

こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!

  • 子どもを愛情深く、かつ責任感のある人間に育てたい人
  • 子どもが他人を支配したり、他人に振り回されたりしないように自立してほしい人
  • 学校教員や幼稚園の先生など、子どもと関わる職業の人

子どもを育てながら『どうすれば愛する我が子がステキな人に育つだろうか。』と悩みますよね。

愛情深い人、責任感がある人、信仰に熱い人、などなど。

全ての親が「愛する子が健全に成長し魅力的な人格を備えてほしい」と願いながら子育てをします。

しかし現実はそう甘くありません。

そんなことを考える暇もないほど「帰るよと言うと公園で泣き叫ぶ。片付けなどできることをやらない。気に入らないことがあるといつまでもぐずる。」など親を悩ませる数え切れない問題があるのです。

そう、子育てに悩んだことのない親はいません。

でも、具体的にどうすればいいのかわからない。

今回の記事では、そんなあなたにオススメしたい書籍・『聖書に学ぶ子育てコーチング』を紹介します。

実は先ほどの悩みはあなたの子どもが自分の生活・人生にオーナーシップを持つことで解決されていきます。

そして子どもが人生のオーナーシップを持つために重要な考え方を境界線の10の法則として定めているのです。

本書を読むことで、親ならだれもが共感する子育ての具体的な課題・問題に対し、具体的にどのようなことを、どういった方法で教えていけばよいのかがわかるようになります。

この記事を最後までお読みいただくと、その概要を掴むことができます。

 

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聖書に学ぶ子育てコーチングの著者

著者は子どもが人生のオーナーシップを持つために重要な考え方を境界線の10の法則として定めており、子どもの人格形成に大きな影響を及ぼす要素だといいます。

著者は心理学者として全米はもとより世界各地で講演を行うヘンリー・クラウド博士ジョン・タウンゼント博士です。

ともにクリスチャンなので考え方は聖書に根ざしていますが、聖書を読んだことがない方にも理解し共感できる書籍を多数執筆。

その中でも書籍『境界線(バウンダリーズ)』は1992年の出版以来ロングセラーとして売れ続け、世界では200万部を突破するベストセラーとなりました。

今回紹介する『聖書に学ぶ子育てコーチング』はこの本を子育てに適用したものであり、子育てにおいて欠かせない一冊となっています。

聖書から学ぶ子育てのゴールとは

突然ですがあなたへ質問です。

子育てのゴールとはなんだと思いますか?

本書は子育てのゴールとは子どもの人格を養うことだといいます。

なぜなら人格の成熟度合いは、その人の人生に大きな影響を与えるからです。

たとえばあなたの子どもが自制やけじめを持ち、主体性と責任感を身に着け、自由で愛に満ちた人生を歩む。

そのためには人格が健全に成長することがとても重要になります。

そしてその人格の成長に大きな影響力を持つのが境界線(バウンダリー)なのです。

つまり子どもが幸いな人生を歩むためには人格の成熟が欠かせず、人格の成長には子どもが境界線を持つことが重要になります。

以上からこの境界線を子どもに教えることで、子育てのゴールである子どもの人格を養うことにつながるのです。

子どもに伝えるべき『境界線』とはどのようなものか

ここでは境界線とはそもそもなんなのかその目的境界線があいまいな人の特徴について見ていきましょう。

境界線とは

境界線とは「どこからが自分で、どこからが自分ではないか。」を決める境目のことです。

これだけだと分かりづらいですよね。

もう少し具体的に言うならば

・境界線の「中」のもの:自分の感情や考え方、行動

・境界線の「外」のもの:他者の感情や考え方、行動

となります。

これを区別するための境目を、著者は境界線(バウンダリーズ)と呼んでいます。

境界線の目的

境界線の目的は自分がコントロールできるものを明確化することです。

境界線によって中と外が明らかになることで、境界線の『中』のものを積極的にコントロールし、境界線の外』のものはコントロールしないことができます。

この境界線によって「自分が何を制御できて、何ができないのか。」「何を受けるべきであり、何を拒絶すべきなのか」などをはっきりさせることが、自立や自制、主体性や責任感を育むことにつながります。

そのため自分がコントロールできるものの明確化が境界線を持つべき最大の理由なのです。

境界線があいまいな人の特徴

自分のものは自分でコントロールする。

当たり前のことだと思いますよね?

しかし境界線があいまいな人の特徴を見てみると、多くの人がこの当たり前をできていないことがわかります。

境界線があいまいな人の特徴
  • 嫌なことをする人にNoと言えず、不満と怒りで心がいっぱいになる。
  • 他者のNoに耳をかせない。他人の決断・判断を尊重できない
  • 無責任な人や迷惑をかける人を放っておけず、その人を「直して」あげようとする
  • 本来なら他人の責任であることを、自分が代わりに請け負ってしまう
  • 他者との間に問題が起きたとき、原因は相手にあると考える

あなたの周りにこういった人はいませんか?

なによりあなた自身はどうでしょう。

りょう
りょう

私も胸が痛い…。他者のNoに耳をかせないときがありますね…。

このように境界線に問題があると、

・自分の感情を他人に支配される。
・相手の境界線を尊重できず相手をコントロールしようとする。

といったさまざまな問題・人格的な歪みが出てくるのです。

だからこそ、境界線を明確化させる力を養う必要があります。

境界線は教えられる必要がある

親にとって覚えておくべきことは、人は生まれつき境界線を持っていないということです。

そのため子どもは家庭のなかで、境界線を親から教えられる必要があります。

親が言葉で伝え、手本を見せて、子どもが境界線を身につけるように寄り添っていく。

そのように子どもが境界線を親から教えられることで、子どもが人に支配されたり人を支配したりせず、健全な人間関係を築いていくことができるのです。

 

子育てにおける境界線の10の法則

ではこの境界線を学ぶにはどうすればいいのでしょうか。

本書は子育てにおける境界線について10の法則としてまとめています。

  • 1.種まきと刈り取りの法則
    自分の言動には必ず「結果」が伴う
  • 2.責任の法則
    自分のことは自分で
  • 3.力の法則
    できること、できないことの違い
  • 4.尊重の法則
    大切なのは自分だけではない
  • 5.動機の法則
    「ママがそう言ったから」を卒業する
  • 6.見極めの法則
    痛みなくして成長なし
  • 7.主体性の法則
    かんしゃくよ、さようなら
  • 8.妬みの法則
    感謝の心があると幸せ
  • 9.活動の法則
    積極性を引き出そう
  • 10.開示の法則
    正直が一番

1つ1つ解説すると膨大な量になりますので、この記事では内容がとても分かりやすい『1.種まきと刈り取りの法則』『2.責任の法則』をご紹介します。

1.種まきと刈り取りの法則

子どもに教えるべき境界線の1つ目は『自分の言動には必ず結果が伴う』です。

なぜなら10の法則の土台であり、子どもが体感的にわかりやすいから。

言動に結果が伴うというのは言い換えれば『子どもがやるべきことをやらないと不利益を被る』ということですね。

子どもが自分で刈り取っていないケース

たとえば家族でおでかけするとしましょう。

そこで親は子どもに「13時までに部屋を掃除してね出来なかったらおでかけには連れていけないわ。」と伝え、13時までは子どもの片付けについて一切口出ししません。

もし13時になっても掃除が終わっていない場合、あなたはどうしますか?

多くの親は13時になる前に何度も部屋を訪れて「どうしてまだやっていないの!早くやりなさい!」と怒って子どもが掃除をするようにたきつけるでしょう。

そうすると子どもは『親がうるさいので』掃除をします。

そして親は子どもを置いていくわけにはいかないと、出発の時間が遅れ、険悪なムードのなか家族でおでかけすることになります。

この場合、子どもは13時までに掃除をやらないという種を蒔いたはずなのに、出かけられないという刈り取りをしなかったことが問題です。

このような事が繰り返されると、子どもはやるべきことをやらずとも自分に不都合は起こらないと考え、やるべきことや問題に向き合えない人格が育まれていきます。

子どもが自分で刈り取るケース

ではどうすればよいのか。

答えはシンプルで、親は境界線を教えるためにこう言えばいいのです。

「あら、掃除ができてないわね。私はあなたと一緒に出かけれないのがとても残念だわ。残念だけどお留守番よろしくね。」

そういって約束通り留守番をさせ、残りの家族は時間通りに出発します。

おそらくはじめは子どもが「ひどい!私のこと愛してないんでしょ!」と思いっきり怒鳴ったり泣いたりするでしょう。

しかしあなたが子どもと約束した通りに実行してください。

これを繰り返すことで子どもは学びます。

親に言われたこと・約束したことを守らないと不利益があるぞ。」と。

これはやるべきことをやろうとする人格を育むことになるのです。

このようにして、親が子どもの行動の結果を子どもに刈り取らせる(所有させる)ことで、子どもは『種まきと刈り取りの法則』という境界線の1つを学んでいくのです。

2.責任の法則

2つ目の境界線は『自分のことは自分で責任を持って対応する』です。

この境界線があいまいな場合、子どもは問題の仲裁を何でもかんでも親に頼るようになります。

ここでは著者・タウンゼントさんの実体験を見てみましょう。

責任の法則があいまいな場合

タウンゼントさんファミリーには2人の子どもがいて、問題が起きると両親に調停役を依頼してきました。

一緒に遊んでいて「お母さん◯◯取られた〜〜!!!」みたいなやつです。

はじめはタウンゼントさんも話を聞き、どちらが悪いか判断し、罰を与えていたそうです。

しかしその回数は日に日に増えていく。

そこでタウンゼントさんは子どもが親に依存するようになっていると気がつきます。

この状態では、子どもは自分の問題の解決をせず親に責任をなすりつけていると言えます。

責任の法則を教えた場合

そこでタウンゼントさんは子どもたちに言います。

「もし子ども同士の話し合いで解決するのなら親は介入しない(つまり親からの罰はない)。でももし親に仲裁を依頼するなら悪い方は罰を受けてもらうよ。」と。

つまり自分たちの間に起きた問題は、まず自分たちで対処するように伝えました。

するとどうなるでしょう。

トラブルが起きても悪いことをした方が親に介入されて罰を受けたくなかったので、積極的に自分たちで解決しようとするのです。

そして次第に、些細なことでいちいち親に出てきてもらわなくても、2人で解決できるという自信がつき、ますます親の出番を不要にしたと言います。

もちろん本当に親の助けが必要な場合はしっかりと助けてあげる必要があります。

しかし子どもが日常的に訴えるほとんどの問題は、子どもが自分で責任を持って解決できること。

そのような経験を通して、子どもは自分の人生に起きたことを自分で対処する(所有する)ような、責任感ある人格を育めるのです。

これにより子どもは「自分の問題は、自分の責任であり、他の誰にも代わってもらえない。」という2つ目の境界線『責任の法則』を学ぶのです。

以上が境界線の10の法則である『1.種まきと刈り取りの法則』『2.責任の法則』でした。

他の8つの法則も「なるほど!」と思える気づきが盛りだくさんです。

ぜひ本書を手にとってみてください!

子どもに境界線を教え健全な自立へ!

  • 境界線を持つとは自分がコントロールできるものを明確化すること。
  • 境界線の目的は人格的な成熟を目指している。
  • 境界線を学ぶことで、子どもはやるべきことやる、責任を取るなど、人生のオーナーシップを取れるようになる。

本書は子育て中の親であればだれもが悩むような場面において、境界線の10の法則を具体的にどのように教えればよいのか明確に示してくれます。

その他にも「1歳までは境界線はほとんどいりません。愛を注ぎましょう。」「1〜2歳では親のNoがはっきりわかります。」など、どの時期に、どのように境界線を教えるとよいかといった細かいところまで丁寧に解説しています。

また「罰を与えるのは深刻な問題に対してのみ。」「境界線を教えながらも、子どもの悲しいという気持ちには寄り添う」など、愛を持って境界線を築くためのアドバイスが盛りだくさん。

もうここでは語り尽くせぬほどの学びが詰まりに詰まっています!

子育てに悩む全てのお父さん・お母さんに贈りたい。

心からオススメします!

God bless you!

番外編:親自身が境界線を学ぶ必要性

「境界線を親から教えられる必要があります。」

「親が言葉で伝え、手本を見せて、子どもが境界線を身につけるように寄り添っていくのです。」

という言葉を読んで私は思いました。

りょう
りょう

まず私が境界線を学ぶ必要があるんじゃないか!?

やはりそのとおりで、著者のタウンゼントさんも「子どもに教えるためにもまず親自身が境界線を身につけておくことが重要です」といいます。

今回紹介した子育てコーチングは、境界線を子育て(子ども)に適用しているため具体例が子ども中心です。

そのためなかなか自分の生活でイメージしづらいかもしれません。

もし子育てコーチングを読んでまず自分自身が境界線を学びたいなと思った方は、『境界線(バウンダリーズ)』をお読みください。

この記事を書いた人
りょう

某都立大学院で化学専攻。大手企業で5年間最先端研究開発に携わった後、日立系IT企業で営業として活動中。

愛妻と娘の3人暮らしでホームスクール中。
将来は子ども食堂の運営、クリスチャンスクール、異世代間シェアハウスの設立を目指しています。

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