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先日世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアから日本の恐ろしい現状が公開されました。
国際比較により日本人の有給休暇取得率は3年連続世界最下位ということです。
さらによくデータを確認すると2008年から2018年までで最下位ではなかったのは2014年と2015年の2年のみ。
しかもその2年はWorst2位!
ここ10年ずっとほぼ最下位じゃねぇか!!
今回はexpediaの記事を読んで、日本で働く私たちは改めて現状を考えなおさなければいけないと思いました。
もっと休んで自分のために、家族のために時間を使ってください!
日本のお父さんたち!
日本の有給休暇取得日数の現状
日本語サイト、エクスペディア・ジャパン(https://www.expedia.co.jp/)では、毎年恒例の有給休暇の国際比較調査を実施しております。
今回は世界19ヶ国18歳以上の有職者男女計11,144名を対象とした2018年の結果を発表いたします。
以下は今回の調査概要ですが、さすがexpediaです。
圧倒的なサンプル数ですね。
さて、アンケート結果を集計した各国の有給支給日数と取得日数を示した図になります。
有給休暇の取得日数でいうと日本はアメリカと同数の10日であり、取得率は50%と最下位です。
シンガポールや韓国などに比べると支給日数は多いのですが、取得日数は日本のほうが低いという現状です。
またここ10年間の日本の有給休暇の取得日数や取得率の推移は以下のとおりです。
支給日数は2014年に20日に到達したものの、取得率はずっと50%前後で同調査において10年間ずっと最下位付近を貫いております!
となると、与えられた休みを取得できないため休み不足と感じている人が他の国に比べて多いだろうと予想できますが…
なんと!むしろ休みが不足していると感じている人の比率が低いではありませんか!
取得日数が少ないのに休み不足と感じないって…
グローバル視点のデータで見ても日本人は休まない文化ですね…
もはや休みの不足すら感じないってどういう事…
インドや韓国など日本よりも多く有給休暇を取得していますが、ほぼ8割近い人がもっと休みがほしい!と考えています。
フランスとか30日全日数取得なのに65%が休みをもっとほしいと感じていますよ!笑
彼らを見習ってほしいですね…
しかし世代間ギャップはあるのでしょうか。
あくまで各世代での比率にはなりますが、50歳以上の高度経済成長期を経験された方々は休み不足を感じないということが伺えますね。
確かに私の会社でも、年齢が上の方ほど休まずに働いていも大丈夫な価値観の人が多い印象がありますね…
以上から我々日本人は世界的にみても休みを取得しない、休みを必要と感じていない民族だということがわかりました。
日本の有給休暇取得日数が少ない要因
ではそもそも日本人が有給休暇を取得できない要因はなんでしょうか。
そちらもアンケート結果が回答されております。
いわゆる上司の理解がないというやつですね…
日本は他の国よりも低い値となっております。
意外だったのは有給取得率90%を超えている韓国やシンガポールも、約半数の人が上司が協力的ではないと回答しているということです。
この結果だけ見ると上司が協力してくれないからいけないと考えがちですが、上司が協力的でないから取れないというのは主要因では無い気がしますね。
では個人に要因が潜んでいるのでしょうか。
なんと有給休暇取得に「罪悪感」があるかどうかをアンケートで調べています。
これもまた日本人は罪悪感を感じる人の割合が多いですね。
ただ韓国やシンガポールも近い値を示しています。
彼らは罪悪感を感じつつ、上司が非協力的でありながらも、しっかりと自分の人生のために有給休暇を取得しているのですね。
有給休暇の支給日数が30日かつ取得率100%のブラジルやフランスは、上司の理解もあり、取得することに対して罪悪感を抱く人の割合が日本の半分以下ですね。
国民性や社会に根付いている価値観なども大きく影響しそうですね。
どうしてそれほど罪悪感が生まれてしまうのか、日本人が休みを取得しない理由についてTop3が掲載されていました。
堂々の1位に輝いたのは人手不足です。
これよく聞きますけどなんなんですかね。
職場の人手が足りないとなんで個人の休みが取得しづらくなるんでしょう。
会社の課題を解決するために問題を個人に押し付けないでいただきたいですよね。
人手が足りないのはマネージメントや経営者の課題であって、現場労働者が解決できるような課題ではありませんからね。
同僚や友人から「休みと取りたいのに人手が足りなくて取れない」という話を聞くたびに、その人の価値観における仕事の優先順位の高さに驚かされます。
あくまで仕事の完了が人生の中での最優先事項です。
仕事が回らなくなるくらいだったら有給休暇という権利を放棄します。
仕事を達成するために自分の時間を精一杯投資します。
正直私はこの徹底っぷりはすごいなと思います。
なにかに対して徹底して優先順位を高く保つというのは容易ではありません。
あと2位の緊急時のためにとっておくってのも面白いですね。
たしかにインフルエンザ対応で10日くらいは確保しておいたほうがいいと思いますが、だいたいの人は毎年10日とか権利放棄しているでしょう。
10日間確保したらぜひリフレッシュのために平時でも使ってください。
また日本では短い休暇を複数回取るという人の割合が多いです。
おそらくなるべく仕事が滞らず、周りに迷惑がかからないようにとの配慮でしょう。
まぁ旅行とか行かなくて短い休暇を複数回取得したほうがよいって人も多いのかもしれませんが…
長期休暇って取得するといっきに有給休暇が減りますからね!
ということで日本における有給休暇取得率の低さは、有給休暇取得に対して理解を示す文化がなかったり、それでも取得していくという強気な国民性が無いという事に起因するのかもしれません。
またそれに拍車をかける人手不足も大きな過大なのでしょう。
有給休暇を取得して仕事以外の人生を見据えた時間を持つ
この文化はどうにかしないといけない!!
と私は率直に思いました。
仕事にまっすぐに打ち込む姿勢は非常に重要です。
聖書は労働が尊いものであり、労働せずに怠けているのは良くないとはっきり主張しています。
私もその点において誠実に労働することには同意です。
とはいえですよ。
当然ですが仕事に時間を投資するということは、それ以外の時間に投資しないということになります。
朝から晩まで仕事してたら家族との時間をどうやって過ごすんですか。
自分の職場以外に友人と過ごすことはないのでしょうか。
「定年退職×燃え尽きる」みたいなキーワードで調べてみてください。
いくらでも記事がでてきますよ。
上の引用した記事に定年退職後のうつの要因にこんなものがありました。
- 仕事や肩書きを失い、自分の存在価値がわからなくなる
- 家族が仕事をしていない自分をどんな目で見るか不安
- 仕事以外になにをやったらいいかわからない
会社に任される仕事をこなすことだけに熱中した結果、会社に仕事を任せられない自分を受け入れられなくなります。
日本人が誇るべき誠実さを尊ぶと同時に、個々人の人生の豊かさをそれぞれがもっと優先してよいのではないでしょうか!
こういった現状や将来を考えると
自分がなんのために生きているのか、誰と生きていきたいのか、どこに向かって時間とお金と体力を投資しているのか。
その使い方をよく考えていく必要があるなと思わされます。
ぜひ今月中に1日、2日でも有給休暇を取得して、ふと手を休めて将来や今の自分について考える1日を、仕事以外の人生について考える1日を持ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか。
感覚的には知っていましたが、世界的に見ても有給休暇を取得しづらい国であることをデータで理解することができました。
日本に住む夫の方々。
ぜひ愛する津妻のために、愛する家族のために、何より自分自身のために。
仕事を脇において仕事以外の人生に投資をしてみてください。
家族の進むべき方向を示すのは夫であり父であるあなたの役目なのですから。
God bless you!
お金のために働いても日本人労働者は豊かになれない仕組みになっています。
もしお金を稼ぐために一生懸命働いているのだとしたら今すぐ考え直しましょう。
システムに適した方法で資産を増やす必要があります。
長期休暇がなかなか取れない、取りにくいというのも日本の悪しき習慣ですね。
私が5日連続で有給休暇を取得して長期休暇を実現した記事が以下のものです。
どうしたら取得できるかというHow toも書いてあるため、もし長期休暇を取得してみたいという方は合わせてお読みください!
本記事と類似しておりますが有給取得率100%を目指した記事です。
社会人になって有給取得日数18日以上の私がどのように有給取得100%を達成するかをまとめました。
expediaによる各国の歴代有給消化率調査結果
以下expediaの過去の調査結果です。