ホームスクーリング聖書・クリスチャン向け

聖書的創造論に科学的な根拠があるとわかりやすく答えたいならこの1冊~創造の疑問に答えるレビュー~

りょう
りょう

こんな方におすすめの記事!

  • 創造論が正しいと説明できる科学的な根拠を持っていない方。
  • 年代測定や猿人など進化論が主張する根拠を論駁できない方。
  • 友達に信仰は盲目的ではないと説明できるようになりたい方。

クリスチャンから友人から質問されて困りやすいのが天地創造と科学の調和。

ほとんどのクリスチャンは「聖書では地球の年齢は6,000年だって?科学の年代測定の結果と全然違うじゃないか。」と友人から疑問を投げかけられた経験があるんじゃないでしょうか。

クリスチャンなので進化論は間違っていると信じていても、一方でいまいち創造論の科学的な裏付けがわからない

そのままではノンクリスチャンの友人からは聖書が懐疑的に見られてしまいます。

“妄信的で非科学的な人”や“よく考えず聖書を信じている人”と思われかねません。

何よりそのノンクリスチャンの友人が、聖書を敬遠してしまいます。

でも安心してください。そんな悩みは今回紹介する書籍『創造の疑問に答える』でばっちり解決できます。

創造論・進化論・創世記に関する60以上の疑問をわかりやすく解説してくれます。

本書を読めば、化石などの年代測定に大きな問題点があることや進化論が抱える矛盾、またノアの洪水が実際に起こったといえる多くの考古学的な証拠があることがよくわかります。

この1冊さえ読めば、クリスチャンなら1度は聞かれる質問や疑問について、最新のリサーチ結果を根拠として答えることができるようになりますよ。

スポンサーリンク

『創造の疑問に答える』を読んだきっかけ

私がノンクリスチャンの友人から天地創造に関する質問をされ、答えられなかったため読もうと思いました。

友人に進化論の矛盾や聖書の話をしていると

「お前さぁ、進化論が間違ってるって色々言うけど、それなら創造論は根拠があるわけ?」

「たとえば化石とか地質とかの年代測定で地球は数億年前にできたってデータがあるわけじゃん?」と聞かれました。

しかしそのときは「えーっと…。」と端的に答えられず、相手もイマイチ納得いかない様子。

インターネットでいろいろ検索しても、大学など研究機関が出す文献などは日本語では見つかりませんでした

そんななか創造論について詳しく勉強されているクリスチャンの先輩から、本書を勧められました。

『創造の疑問に答える』を読んだ感想

友人から創造論について質問されたことのある全てのクリスチャンに勧めたい一冊でした。

私は化学系の大学院を卒業したため、データや実験結果の解釈については厳しい見方をしがちです。

しかし本書に関しては、そんな私でもデータや実験結果について信頼できると感じましたので紹介します。

“質”の高いリサーチ結果

情報の質という点において、情報元の信頼性が非常に重要になります。

誰が書いたのかもわからないブログを根拠に主張しているのか、然るべき施設を持つ大学教授が書いた論文を根拠に主張しているのかで、その情報の“質”は全く異なります。

そして本書に記載される引用は、そのほとんどが最も信頼できる情報源の1つである“論文”でした。

論文は査読という「その論文の主張や根拠が正しいか」という審査工程があります。

第三者によって主張の妥当性が検証されるため、不適切な実験条件が設定されたり、再現できない実験結果であったりする論文は掲載されません。

つまり本書の主張を支える根拠は、第三者にも検証された信頼できるものであると言えます。

りょう
りょう

大学など研究機関のリサーチ結果が論文として発行されているとは…。

さすがキリスト教圏の欧米だなと感銘を受けました!

圧倒的なリサーチの“量”

質だけでなく、量もすばらしいです。

本書は1つ1つの主張に対して丁寧に論文が引用されています。

上述したようにその1つ1つが質の高い情報源で、その引用数は300を超えていました!

この引用された論文数も信頼性を高めてくれます

たとえば1つの論文が引用されているだけでは、査読工程があったとしても、その研究量の少なさ、研究の質において疑いが拭い去れません。

優秀な複数の研究者によって、さまざまな角度から検証されることでその信頼性が確固たるものになっていきます。

いわゆる誰の目にも明らかという状態。

その点において、本書の300を超える論文を引用した主張は、十分に信頼できるものだなぁと考えています。

りょう
りょう

1冊で300もの引用がある本はなかなかありませんからね!

『創造の疑問に答える』のよかった点

本書は、クリスチャンなら誰もが聞かれそうだけどなかなか自信をもって答えられない質問にバシッと答えてくれます。

そのなかでも私も悩まされた2つをピックアップして紹介します。

年代測定の問題点

一般的に年代測定では放射性年代測定法が用いられ、14C(放射性炭素)やカリウム-アルゴン、ルビジウム-ストロンチウムなどさまざまな放射性元素が活用されます。

それらの測定方法によってある化石が1万年前〜26億年前の化石であるなど判断します。

しかし聖書によれば地球の年齢は約6,000年

ここに大きな隔たりがあります。

本書はこの放射性年代測定法にそもそもの問題がある主張します(第4章「放射性炭素年代測定法とは?」を参照)。

その詳細な説明は数え切れないほどありますので一部抜粋したのが以下の通り。

  • 14C量は太陽活動や火山活動など外的要因に影響され、大気中の14Cの量は時代によって一定ではない
  • 年代測定法では初期値からの減少量によって年代を算出するが、そもそも初期値が不明な場合、おおよその憶測で初期値を設定する。
  • 放射性元素の減少量は閉鎖系・独立系を前提としているが、自然界は開放系であり測定法の前提を満たしていない
  • 同じサンプルを異なる測定法で測定しても、同じ結果が出ない14Cでは4万年前、カリウム-アルゴン法では4,500万年前など。
  • あるサンプルの測定結果が自分たちの望むストーリーと合わない場合、エラーとしてデータを棄却する。そして望む値がでるまで別のサンプルを測定し直す

私も読んでいて驚きましたが、憶測や仮定、希望するデータのみを抽出するなど、測定者にとって都合の良い操作が行われているのでした。

もちろんこれらの測定方法が、14Cなど放射性元素の”残存量”を高い精度で測定できる測定方法であることは間違いありません。

しかしそれは必ずしも“年代”を意味するわけではないのです。

初期値の操作、望むデータが出るまでサンプルの変更や再測定などを繰り返し、測定者にとって好ましい年代が抽出されるだけ

これが地球の誕生は数十億年前であると主張する放射性年代測定の大きな問題点なのです。

りょう
りょう

私も研究職としてデータの棄却や再測定は必要な場合があると認識していますが、ここまでやるともはや結果の操作でしかありません…。

猿人はいない

進化論の前提として“進化はゆっくりと時間をかけて起こる”というものがあります。

そのためサルから人へ徐々に進化するには、サルと人との中間に“猿人”が存在しなければなりません。

いわゆるこういう図の真ん中に存在するやつ。

たとえばネアンデルタール人やアウストラロピテクスなどが有名で、発表当初は「猿人だ!」と世間を賑わせました。

しかし現代ではそれらは全てサルor人であると分類されました。

そのため「未だに猿人の化石は見つかっていない」というのが、進化論者含めて最新の共通認識なのです。

またこの話は猿人のみに留まりません。

この中間的な存在を中間種(ミッシングリンク)と言います。

それは魚から爬虫類への進化、爬虫類から鳥類への進化など、人に限らず他の進化の過程でも存在するはずだと進化論では考えています。

もともと進化論を主張したダーウィンは、著書『種の起源』のなかで「中間種がいないことは私の主張(進化論)において非常に大きな問題である。」と明言しています。

そしてダーウィンはこの問題を「今後の考古学の発掘技術の発展により中間種は見つかるであろう」とし、進化論の土台を支える証拠の発見を未来に託しています。

しかし現代にいたっても、これまで「中間種だ!」ともてはやされたものは数え切れないほどあれど、正式に中間種と認定されたものは未だかつて1つも存在しません

つまり人はサルから進化したと主張する根拠は、何1つ存在しないのです。

りょう
りょう

サルから人に進化する図はなんの根拠もないわけですね…。

『創造の疑問に答える』の気になった点

本書を読みながら気になった点は、その内容の難しさでした。

化石の有無など明確な証拠があれば結論が導かれる分野は、専門知識もいらず過程もシンプルでわかりやすいです。

一方で一部の章を理解するのには高校理科レベル以上の知識が必要だと感じました。

たとえば、私は恥ずかしながら本書に書かれている氷河の生成過程の説明はよくわかりませんでした。

ただ結論は「観測結果が示す氷河期の長さはだいたい600年」とシンプルです。

結論から聖書と調和することがよくわかり、氷河期についてどう考えればよいのか明確になりました。

そのためときに「細かい過程はよくわからないけど結論はこれね。」と割り切って読む必要があると思います。

以上のように、厳密に説明の全てを理解する必要がある場合は、読者にある程度の専門知識が必要になる点は気になりました。

ただ細かい過程が理解できないことがあると言っても、そこまで友人から突っ込まれて聞かれることはまずないでしょう。

そのため「その分野の専門家に説明したい!」といった場合ではない限り、大きな問題にはならないと思います。

りょう
りょう

本書の質の高さゆえですね。理解できれば信頼性がグンと増すと思います!

『創造の疑問に答える』のFAQ

『創造の疑問に答える』に関する簡単なFAQをまとめました。

文系だけど理解できる?

もちろん大丈夫です。

上述したように多少理解が難しい章もありますが、その結論は非常にシンプルでわかりやすいため、文系理系問わずぜひ手にとってもらいたいです。

理科を楽しめる人であれば、中高生くらいで手にとっても興味深く楽しく読めると思います!

具体的にどんなことが書かれているかもっと知りたい

創造論について本書とほぼ同じ内容を解説している動画があるため、以下の2つを参考になさってください。

本書以外の創造論に関する本も参考にされながらまとめられた動画になります。

年代測定の問題点について解説しています。
進化論の中核である自然淘汰について切り込んでいます。

最新のアップデートされた情報がほしい

本書はアメリカのCreation Ministries International Inc.(CMI)The Creation Answers Bookを翻訳したものになります。

このCMIはWebサイトにて常に最新の情報をアップデートしています。

Home - creation.com
Creation or evolution? It makes a big difference! Over 10,000 trustworthy articles. Evidence for biblical creation.

英語に親しみがある方はこちらから創造論の最新情報を入手してみてください。

『創造の疑問に答える』根拠は信仰を支える

  • 創造論に関する研究は日本語では見つからないが、英語圏では質・量ともに十分に信頼できる研究がなされている。
  • 放射性年代測定や猿人の化石など、日本人が信じる進化論の根拠には多くの問題点がある。
  • 本書は創造論に関する60以上の疑問を、300以上の研究結果を持って解決している。

この創造論の分野はクリスチャンならよく質問されます。

ただその割に最新のリサーチがまとまった本やサイトが日本語ではない分野。

そのため友人にしっかりと説明するためにも、一冊は読んでおくことをおすすめします。

一度そのような備えがあれば、科学的な根拠を持って信じている聖書の確からしさを自身を持って伝えられるようになります。

もちろん科学を聖書より正しいとすることは、歴史上何度も行われてしまった間違いです。

しかし聖書の記述が科学と調和することを確認する行為は、私は御心だと信じています。

神さまは科学の発展によって創造主である主のすばらしさを発見できるように、微に入り細に入り世界を創造されています。

そのため科学は聖書に優先されないという原則を抑えつつ、友人に根拠を持って証できるように科学を用いていきましょう。

心からおすすめして。

God bless you!

神について知りうることは、彼らの間で明らかです。神が彼らに明らかにされたのです。
神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません

ローマ人への手紙 1章19-20節

この記事を書いた人
りょう

某都立大学院で化学専攻。大手企業で5年間最先端研究開発に携わった後、日立系IT企業で営業として活動中。

愛妻と娘の3人暮らしでホームスクール中。
将来は子ども食堂の運営、クリスチャンスクール、異世代間シェアハウスの設立を目指しています。

りょうをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
マムレ日記|クリスチャン夫婦のホームスクール日記
タイトルとURLをコピーしました