「列王記 第一」を一言で説明すると、
神を離れる王たちと諦めない神の愛の書。
アウトライン
- ダビデの晩年(1~2章)
- 王位を狙うアドニヤ
- 油注ぎを受けるソロモン
- ダビデの最後の言葉
- 政敵の排除
- ソロモンの統治(3~12章)
- ソロモンの知恵
- ソロモンの栄華
- ソロモンの神殿
- ソロモンの名声
- ソロモンの背教と死
- 王国の衰亡(12~22章)
- 王国の分裂
- レハブアムとヤロブアムの対立
- ユダの王たち
- イスラエルの王たち
- アハブとエリヤ
著者・背景
列王記 第一の著者(Who)
- 不明。
- おそらく複数人いるのではないかと言われている。
- 聖書学者はエレミヤ、エズラ、エゼキエルなどを挙げている。
列王記 第一の内容(What)
- サムエル記の続きを記した歴史書。
- ダビデ王朝の終わりからバビロン捕囚までの歴史(B.C.960〜B.C.560年)を記している。
イスラエル王国の全歴史はサムエル記と列王記で語られており、歴代誌はそれらの書簡とほぼ同じ内容を記している。
書名(Title)
- 本来は「列王記」という一つの書。
- 七十人訳の翻訳者たちが2つに分けた。
- ラテン語訳聖書を完成させた神学者ヒエロニムスが、列王記という名称を命名した。
列王記 第一から学んだこと
自分の持つ影響力を自覚する
群れのリーダーの影響は群れ全体に影響を及ぼすということが、ソロモンやその後の王たちから学べる。
列王記を読むとおもに王がどのような人物だったか、またどのような行動を取ったかが描かれており、民についてはあまり詳細は書かれていない。しかし王だけ悪く、民だけ良かったことは一度もない。
私たちは大なり小なり周囲の人に何かしらの影響力を与える。親は子どもに。夫は妻に、妻は夫に。一緒に過ごす兄弟姉妹に。職場の同僚に。
私は誰かが主に目を向けるかどうかへの影響力を持っている。御霊に仕える栄光ある務めを自覚し、周囲の人が主に目を向けるために、与えられている影響力を用いていきたい。
神の基準で選択する
歴代の王たちへの主からの評価は、「イスラエルの神を礼拝したか。偶像礼拝を排除したか。契約に誠実であったか。」だった。
王たちは偶像を取り除く、民の目を主に向けるなど様々な選択を行った。それはアサ王に言われたように、主の心にかなうことだった。御言葉から主の基準を知り、その主に喜ばれる選択を日々行っていきたい。
大きなことはしなくて良いと主はおっしゃっている。
空腹であった時食事を提供すること。渇いていた時水を与えること。病気や困難な時に見舞うこと。
兄弟姉妹にした小さなことは、王に対してしたことになる。「元気?」と連絡すること。食事の交わりをすること。5分立ち話すること。
いずれも御言葉から主の心を知り、1日1つ。週に1つ。主の心に叶った小さなことを選択していきたい。
明日からでも自分にできる小さなことから、一歩踏み出していこう!
- 輪郭的聖書/ロバート・リー
- 旧約聖書の概説/ヘンリエッタ・C・ミアーズ
- 新聖書ハンドブック/ヘンリー・H・ハーレイ
- バイブルガイド/マイク・バーモント
- ハーベスト・タイム『60分でわかる旧約聖書「列王記第一」』
- BibleProject『列王記 1-2 Kings【概観】』
※ 聖書のみことばは「聖書 新改訳2017」から引用しています
クリスチャン夫婦が一緒に聖書を学んでいます。他の書簡のまとめもどうぞ。