聖書・クリスチャン向け

【サムエル記 第二】さくっと学べる聖書の書簡まとめ

さくっと学べる聖書の書簡まとめ

聖書の書簡(全66簡)を創世記から黙示録までひとつずつ、さくっと簡単にまとめよう!という妻・あーの試み。
備忘録として、簡単な学びのシェアとして記録していきます。通読のお供にぜひどうぞ。

あーちゃん
あーちゃん

「サムエル記 第二」をひと言で説明すると、
成功と失敗と約束された希望の書。

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サムエル記 第二のアウトライン

  • ダビデの繁栄(1~10章)
    • サウルとヨナタンのための哀歌
    • ヘブロンでの即位
    • 統一王国の王として統治
  • ダビデの失墜(11~20章)
    • 姦淫と殺人の罪
    • 家庭内の問題
    • アブサロムの謀反
  • 補足説明(21~24章)
    • ダビデ契約
    • ダビデの最後の言葉

サムエル記 第二の著者・背景

サムエル記 第二の著者(Who)
  • 不明。
サムエル記 第二の内容(What)
  • サムエル記全体はB.C.1120から約150年間の歴史を記している。
  • 士師の時代から王政時代への移行のタイミングを記している。
  • ダビデの輝かしい成功罪による悲しい結末が描かれている。
イスラエルの歴史を記した書簡

イスラエル王国の全歴史はサムエル記列王記で語られており、歴代誌はそれらの書簡とほぼ同じ内容を記している。

  • Ⅰ•Ⅱサムエル記=Ⅰ歴代誌(サムエルとサウルの物語を省略)
  • Ⅰ•Ⅱ列王記=Ⅱ歴代誌(北王国の歴史を省略)
書名(Title)
  • 本来は「サムエル記」という一つの書
  • 七十人訳の翻訳者たちが2つに分けた。
  • サムエルが著者だからではなく、サムエルが主要な登場人物であることからこの書名が付けられた。

サムエル記 第二から学んだこと

野望を持たずに愛を持つ

第二サムエル記は、ダビデのサウルとその息子ヨナタンへの哀歌で始まっている。

ヨナタンは王子であったから、王の座を継ぐ立場にある者。ダビデは王の座を奪われるかもしれないヨナタンの死を嘆き悲しんだのである。

ダビデには王になるというこれ以上ない栄誉と名声を獲得したいという野望はなかった

むしろ自分の命を狙うサウルを愛し、自分の栄誉を奪う立場にあるヨナタンを愛した男だった。

神の時を待つ忍耐

サムエルによる1回目の油注ぎを受けた十数年後にユダの王に即位した。その7年半後、統一王国として全イスラエルの王となった。

  • サムエルによる油注ぎ(1サムエル 16:13)

    十数年

  • ユダの王に即位(2サムエル 2:4)

    7年半

  • 全イスラエルの王に即位(2サムエル 5:12)

    33年

ダビデはいつどこで王国を確立するのかを神に完全に委ね、伺った。

ダビデは主に伺った。「ユダの町のどれか一つに登って行くべきでしょうか。」

ダビデは、「どこに上ればよいでしょうか」と聞いた。

2サムエル 2:1

は主のタイミングがあり、場所は主が選ばれる。

今の立場も、いるべき場所も、主が与えてくださると信じ、神の主権に委ねよう。

祝福された人を見下し、祝福を逃したミカルの罪

サウルの娘でダビデの妻であるミカルは、神の箱を移動させる際に神の前で踊るダビデを蔑んだ

神の箱をエルサレムに運び上ることは、神の臨在を中心とする国家を築くことを表明する大事業だった。ダビデにとっては神への信仰の表明であり、献身の決意でもあった。

ミカルがなぜダビデを蔑んだのか。
父に代わって王とされたダビデへの嫉妬なのか、女奴隷への嫉妬なのか、その理由ははっきりと記されてはいないが、夫の神への献身を軽蔑したことは確か。

ダビデはこの時、自分の家族を祝福しようとミカルの元へ戻った。

しかし「サウルの娘ミカルには、死ぬまで子がなかった。」(2サムエル 6:23)とあるように、ミカルは自らの罪によって祝福を逃したのである。

私たちには誰かを羨ましがったり、妬んだり、それが発展して蔑視するような心を持ってしまう罪がある。特に信仰的に立派なクリスチャンを見ると、自分が劣っているように感じることが間間あるのではないだろうか。

そこでミカルのように卑屈になって、その人を見下すことがないように注意したい。

ダビデはミカルに軽蔑された時に「私はこれより、もっと卑しめられ、自分の目に卑しくなるだろう。」(2サムエル 6:22)と言った。

ダビデにとって最も重要だったのは「あなたの父(サウル)よりも、その全家よりも、むしろ私を選んで、主の民イスラエルの君主に任じられた主の前で喜び踊ることだった(2サムエル 6:21)。

小さな誘惑が生んだ最悪の結果

バテシェバへの姦淫とウリヤの殺害により、ダビデは多くを失う。

息子たちの貞操観念や倫理観が狂い家庭問題を生んだ。アムノンが異母妹であるタマルを強姦し、逆上した兄アブサロムは、2年後にアムノンを暗殺。アブサロムの謀反と、側近ヨアブによるアブサロム殺害という最悪の展開へ繋がる。

正義を行えば祝福に留まることができるが、それに反すれば痛みが待っているという原理がある。

ダビデが誘惑にあったのは余裕のある時だった。物事がスムーズに進んでおり切迫していない時に、気が緩んでしまった。

私たちは特に余裕のある時に、自分を誘惑するものから遠ざかる必要がある。

あなたは若いときの情欲を避け、きよい心で主を呼び求める人たちとともに、義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。

2テモテ 2:22

この「情欲」とは、男女間の肉体的欲望のみを指しているのではなく、心に抱く野心や欲望すべてのこと。

欲望を掻き立てる誘惑と戦う時、一人ではなく主を呼び求める友とともに神が喜ばれることを求めよう!

あーちゃん
あーちゃん

ダビデの成功と失敗から、正義を行い罪から身を避ける生き方をしたい。

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この記事を書いた人
あー

りょうの妻。
1992年生まれ。都内在住・広島出身。
美大 油画科中退 → 専門学校 ビジュアルデザイン科卒。グラフィックデザイナーとして社内受託案件 → リクルートG企業に常駐。現在は専業主婦!

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マムレ日記|クリスチャン夫婦のホームスクール日記
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