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ユダヤ人の子育て『ユダヤ式家庭教育』の目標は子どもが喜んで親に従うこと

りょう
りょう

こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!

  • 優秀な人材を多数生み出すユダヤ人の教育方法を学びたい。
  • ユダヤ式家庭教育とは何かを知りたい。
  • 学校ではなく家庭教育にどう取り組めばいいかわからない。

親なら誰もが自分の子どもには人格的にも能力的にも成長し、幸せな人生を歩んでほしいと願います。

しかし具体的に「どのように子どもに接し、しつけ、教育したらよいのかわからない」というのが、ほとんどの親の本音ではないでしょうか。

人は自分が親に育ててもらったように自分の子どもを育ててしまいます。

そのため自分が「これは嬉しかったなぁ。」と考える良い面だけでなく、「これはやめてほしかった…。」という悪い面も受け継いでしまうのです。

この連鎖を断ち切るには、親が自分の感覚に頼った自己流の子育てに頼るのではなく、子育てについて先人からよく学び、よく考える必要があります。

そしてさまざまな子育てのなかでも、ユダヤ人の教育方法は注目に値します。

なぜならユダヤ人の優秀さはあらゆる分野で突出していることは歴史が証明しているからです。

ユダヤ人は世界人口の0.2%以下しか存在しませんが、ノーベル賞受賞者約800人のうち約20%がユダヤ人です。

しかも物理学賞、平和賞など6種類あるノーベル賞の全てを受賞しています。

また映画監督スティーブン・スピルバーグ氏Googleの創業者ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏などもユダヤ人家系です。

このように学問の世界に留まらず文化や経済にも大きな影響を与えているのがユダヤ人なのです。

そんなユダヤ人の教育方法がユダヤ式家庭教育です。

この記事では、優秀な人材を多数輩出するユダヤ式家庭教育についてまとめました。

最後までお読みいただければ、愛する我が子が幸せになるための子育てについて考えるヒントを得ることができます。

 

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ユダヤ式家庭教育を読んだきかっけ

ユダヤ式家庭教育を学ぼうと思ったきかっけは、ユダヤ人たちが学校の教育ではなく“家庭内の教育”を非常に重要視するためです。

ユダヤ人が家庭内の教育を重んじる理由は、ユダヤ人の信じる聖書の神は、子育ての責任者を”学校”ではなく“親”と任命したからです。

このユダヤ式家庭教育の考え方は、私たち夫婦が取り組むホームスクールと同じ考え方です。

そのためホームスクールを行ううえで、世界レベルで優秀な人財を輩出しているユダヤ式家庭教育から学ぶものがあるのではないか、と考えました。

ユダヤ式家庭教育を読んだ感想

実際に読んでみると一般的な教育本とは教える内容がかなり異なりました。

本書は小手先の学習方法やしつけが書かれるHow to本ではありません。

子育てが目指すべき目的は何なのか、子どもが本当に学ぶべきことは”親に従う姿勢”である、など親がおさえておくべき教育の本質について書かれています。

また具体的な実践例も豊富に取り入れられており、読みながら自分なりにどう実践したらよいかイメージしやすい。

そのためユダヤ人の教育理念と家庭内での具体的な振る舞いをバランスよく学べる書籍です!

ユダヤ式家庭教育の目的

ユダヤ式家庭教育のゴールは、子どもが『神さま』と『親』を敬うようになることです。

なぜなら子どもが幸せに育つうえで最も重要なことだからです。

子どもが神さまと親を敬うことで健全な人格や家族関係が育まれ、結果として家族の愛の絆が深まる。

また神さまは親に子どもを愛し、子どもを守り育てる権威を与えました。

その権威に喜んで従うためにも、神さまと親を敬うことが欠かせないのです。

なにより神さまが両親を敬うことを命じています。しかも十戒で。

神さまは『子どもに(だけじゃなくすべての人に)幸せになってもらいたいと切望されるお方だ』と信頼しましょう。

このようにユダヤ式家庭教育のゴールは、子どもが喜んで『神さま』と『親』を敬うようになることです。

ユダヤ式家庭教育は子どもが『親に従うこと』を大切にする

ユダヤ式家庭教育は子どもが親を敬い、親の言うことには従うように教えます。

現代教育では『親に従うこと』よりも『子どもが望むままにすること』に重きをおきがちです。

しかしユダヤ式家庭教育ははっきりと『親に従うこと』は祝福の道であると主張します。

ここではその目的や正しい動機について確認しましょう。

親に従うことを教える目的

ユダヤ人は子どもが親に従うことを大切にします。

なぜなら親が子どもに伝えようとすることを受け取りやすくためです。

子どもは親に従うことで、子どもは危険なものから守られ良い方向へまっすぐ進むことができるようになります。

例えば「刃物は手が切れるから触ってはいけないよ。」と子どもに伝えることで、子どもが危険から守られます。

「何かしてもらったらありがとうと言うんだよ。」と子どもに伝えることで、子どもはよい人間関係を構築することができるようになります。

このように子どもが親の言うことに従うことで、子どもは親が伝えたい大切なことを受け取りやすくなるのです。

親に従うことを教える動機は『愛』

親に従うことを教えるときに重要なことは、子どもを従わせようとする親側の動機です。

親の動機は『子どもへの愛』から行われなければなりません。

決して子どもを操作したり、支配したりするために従わせるのではないのです。

もしそのような不純な動機で子どもに従うようにしつけるなら、それは親子関係を破壊していきます。

子どもは不純な親の考えや思いに敏感に気がつき、従うどころかむしろ反発するでしょう。

そしてどんどん親の信頼が失われ、家族としての関係性が破壊されていきます。

愛は子どもを危険から守ろうとします。

愛は子どもが家族や友人と良い関係を築けるように助けようとします。

子どもによいものをもたらそうという親の健全な愛が、子どもが親に喜んで従うための原動力になります。

そのため子どもを従わせようとする親の動機が、『子どもへの純粋な愛』である点はとても大切なことです。

子どもが親に従うために親がすべきこと

子どもは放っておいて親に従うようにはなりません。

親が子どもに従うことを教える必要があります。

ポイントは『親の権威を軽んじてはならない』と伝えることと、子どもが『親に従わなかった結果を刈り取らせる』ことです。

親の権威を軽んじる姿勢を戒める

親をバカにした態度を取るならば、その態度を厳しく戒めます。

それはたとえ子どもの主張する内容が正しかったとしても態度が良くなければまず態度を注意する必要があります。

“言い方や態度”と”主張する内容の正しさ”ははっきり区別します。

そして叱るときには『静かに、目を見て、低い声で、真剣に』話しましょう。

今伝えていることは重要なことだ、と子どもに態度でも伝えるためです。

親を軽んじる態度親を蔑む態度を、親は断固として許さないことを伝えていくのです。

そうすることで子どもは「親に従わないこの態度を、お父さんお母さんは許さないんだ」と学びます。

子どもが選択した結果を子どもに刈り取らせる

子どもが親の言うことに従った/従わなかった結果を刈り取らせます。

なぜなら親に従うことは心地よく、従わないことは不利益であると学ぶためです。

例えば子どもが「夕食だからリビングに来なさい」と呼ばれたとき、そのタイミングで来なければその夜の夕食はなしにしましょう。

そうすれば子どもは「呼ばれたタイミングで行かないと食事が食べれない」と学び、親が呼んだタイミングで行くようになります。

逆に親が何度も何度も呼び、最後には大きな声で怒鳴って来させるなら、子どもは「怒鳴られるまでは行かなくても問題ない」と判断します。

そうなれば次回以降子どもは怒鳴られるまで行くことはありません。

このように子どもが、親に従うことは心地よく、従わないことは不利益であることを教えるために、その選択の結果を刈り取らせましょう。

目指す姿は子どもが親に従いたいと思うこと

最終的に目指す姿は、子ども自身が親に従いたいと思って従うことです。

なぜなら従順とは本来祝福をもたらす姿勢だからです。

親が正しい動機で戒め、日頃から子どもが愛を実感し、従うことで危険から身を守り、よい習慣や心を養っていき、それが子どもの人生に喜びを与えていく。

このように子ども自身が従う幸いを味わうなら、子どもは自分から従いたいと思います。

しかし言うは易し。非常に難易度が高い目標であることは間違いありません。

これはただの禁止や罰則だけ到達できません。

親は簡単にできる禁止や罰則に頼りがちです。しかしやりすぎには注意しなければなりません。

なぜなら罰則だけではいつか親がいないときに禁止したことを行うからです。

禁止や罰則だけでは従う喜びを味わうことはありません。

従う喜びを教えていくために、親がいろいろな工夫を学び、考え、実行していく必要があるのです。

また時に親がよいと思わないことでも、子どもが望むならやらせてみることも大切です。

具体的には、誰かを中傷したり、取り返しがつかない間違いでないことなどです。

そうすることで、子どもは親が気まぐれや支配欲から従わせようとしているのではないと学んでいきます。

親がわざわざ言うことには意味があり、従ったほうが心地が良い、と子ども自身が感じ気がつくように忍耐します。

そのため多少よいと思わないことでも、過度に制限せずに自由にやらせてみましょう。

以上のように、最終的には子どもが喜んで親に従うことができるように、親が学びや工夫をすることが大切になります。

ユダヤ式家庭教育は歴史に裏打ちされた伝統的教育

  • ユダヤ式家庭教育の目的は子どもが神と親を慕うようになること。
  • ユダヤ式家庭教育では子どもが親からよく学べるように、親に従う姿勢を身につけることを大切にする。
  • 親に従わせる動機は、子どもが言いなりになるように支配するためではなく、危険から身を守りよい習慣を身につけて欲しいという愛のゆえである。
  • 親は子どもが喜んで従えるように、従わない態度は戒め、結果を刈り取らせ、悪事でなければ子どもがやりたいことに忍耐する。

ユダヤ人は家庭内での教育に対して非常に熱心な民族として知られています。

またその教育効果はノーベル賞をはじめ、経済界や文化界でのユダヤ人の活躍が確かな証拠と言えるでしょう。

もちろん輝かしい成功が人生の幸せではありません。

しかし歴史ある伝統的な教育手法が、家庭内の教育を重要視していることには一考の価値があると思うのです。

本書には他にも”親が一貫した態度を持つ”、”褒め方・励まし方・叱り方”など、親なら誰もが持つ悩みを解決するヒントをたくさん学ぶことができました。

ぜひ少しでもユダヤ人の教育方法に興味がわきましたら、手にとってみることを心からおすすめします。

私は子育てが全身全霊をかけて取り組むにふさわしい大事業だと確信しています。

なぜなら神さまが親である私を子育ての責任者として任命したからです。

そのため自己流ではなく、また学校や他人任せではなく、親として任せられた大事業に取り組んでいきたいですね。

学ぶことをやめず、失敗にくじけず、子どもへの愛を動機に。

お父さんお母さん、一緒に頑張りましょう!

この本があなたの子育てのヒントになることを心よりお祈りします!

God bless you!

 

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この記事を書いた人
りょう

某都立大学院で化学専攻。大手企業で5年間最先端研究開発に携わった後、日立系IT企業で営業として活動中。

愛妻と娘の3人暮らしでホームスクール中。
将来は子ども食堂の運営、クリスチャンスクール、異世代間シェアハウスの設立を目指しています。

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