こんな方におすすめの記事!
以前日本人の年休行使率は10年連続ほぼ再開という恐ろしい現実について取り上げました。
今回は日本にいるとわからないけれど、外国人は知っている、サラリーマンという単語にまつわる恐ろしい話です。
サラリーマンは和製英語だが海外でも通じる悲しい理由
そもそもサラリーマンという単語が和製英語だって知っていましたか?
私は今回の記事を読んで初めて知りました。
しかし和製英語でも海外で通じるモノがあります。
たとえば「もったいない」などです。
日本独特の文化だったり特徴を言い表すとき、海外の方もあえて日本語をそのまま使っているのです。
サラリーマンも同様に海外で通じるようですが、使われる時は非常にネガティブなニュアンスが含まれています。
以下の記事によれば、サラリーマンという言葉を海外メディアなどが使用する場合、
ほとんどの文脈では過労死や異常な仕事優先主義のライフスタイルを揶揄する時に使われるのです。
ふつうはbusiness man や business parsonという単語を使いますからね!
わざわざサラリーマンという単語を使うときは、日本人の労働者を直接指しているのです。
「サラリーマン」という言葉が和製英語であることはご存じかと思います。
しかし実はサラリーマンという言葉は結構海外でも通じます。
通じますがその意味としては「過労死」などとセットで使われる、自分の時間を過度に犠牲にして働く日本人ビジネスマン、というような文脈の中で使われます。
https://toyokeizai.net/articles/-/334015?page=3
米CNNは3日、「新型コロナのパンデミックの最中でも、日本人はシンゾウ・アベが強制しない限り、在宅勤務はしないだろう」と題した東京発の記事を配信した。
記事は「スーツ姿のサラリーマン(salary men)が混雑した通勤電車に乗り込む姿は、東京ではおなじみの光景だ」という文章で始まる。
和製英語である「サラリーマン」を欧米のメディアがわざわざ使う時は、仕事優先の日本人のライフスタイルを揶揄(やゆ)する意図が、多かれ少なかれ、込められている場合が多い。
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200404-00171535/
日本には誇れる文化がたくさんあると思います。
日本食しかり。もったいないという文化しかり。
しかし、こと労働における個人の人生という視点で見ると、海外に誇れるところはあるのでしょうか。
「労働は貴い事だ!」
私もそう考えていますし、聖書もそのように主張しています。
しかし海外の方々が日本の労働者をサラリーマンと呼ぶとき、
それは過労死などのネガティブな単語とともに使われるという現実から目を背けてはいけないと思うのです。
労働のために命を辞さない”サラリーマン”の行動
とはいえ
それは海外メディアの報道するニュースが偏っているだけで、実際の現実はそうではないのでは?
と疑問もあるかもしれません。
しかし新型コロナウィルスの感染拡大防止に向けて各国で外出自粛が出されたときも、日本だけ仕事優先思考であることが明らかになりました。
以下は2020/4/4の朝日新聞の記事です。
Googleが位置情報を分析する事で各国の外出自粛制限の取り組みを評価し報告書を出しました。
その解説記事になります。
新型コロナウイルス対策で、グーグルが3日発表した「コミュニティ・モビリティ・リポート」
米グーグルは3日、スマートフォンの位置情報データを使って、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国の外出制限などの取り組み度合いを分析した報告書を公表した。
職場へ来る動きは、米国では普段より38%減、イタリアでは63%減になっているのに対し、日本は9%減にとどまり、日本の対策の遅れが目立っている。
(中略)
死者数が最も多いイタリアでは「小売店・娯楽」への出入りが94%減、「職場」が63%減となる一方、「住宅」は24%増となり、人々が不要不急の外出を抑え、自宅にとどまっていることがうかがえる。
最近、外出禁止令が多くの州に出ている米国では、「小売店・娯楽」は47%減で、「職場」は38%減。
一方で、週末や夜の外出の自粛を呼びかけている日本では、「小売店・娯楽」が26%減、「職場」は9%減にとどまった。
外出を控えたり、自宅で勤務したりする取り組みが、主要国中で最も遅れている様子が浮き彫りになっている。
https://www.asahi.com/articles/ASN4436STN44UHBI00F.html
イタリアは63%減、アメリかは38%減である中…
日本は職場への自粛9%減って…
もちろん国によって外出自粛の制限力やこの時点での感染者数が異なるため差が出てしかるべしでしょう。
しかし新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、実際に職場へ向かう事をやめたのは10人に1人です。
満員電車が、隣の人と身体が当たらなくなったくらいの変化ですね…
アメリカのトランプ大統領は「これは生きるか死ぬかの問題だ」と発言されてますが、まさにその通りだと思います。
しかし日本ではなによりも労働が優先される、会社に出勤する事が優先されているのです。
我々はいつまで“サラリーマン”でいるのでしょうか。
いつまで「仕事のために過労死するサラリーマン」「ウィルスに感染するかもしれないけど働くサラリーマン」と揶揄されるのでしょうか。
新型コロナウィルスは自分だけでなく家族や友人をも危険にさらすことになります。
自分のいのちだけでなく、周囲のいのちをかけてまで仕事を優先する”サラリーマン”や日本社会。
この”事実”に目を留める必要があると思います。
ただ勘違いしてはいけないのは、これは個人といったミクロ単位の問題であり、同時に文化やシステムなどマクロ単位の問題でもあります。
「出社しているあの人は軽率である」とは考えて欲しくありませんし、私もそう考えたくありません。
またこの緊急事態の時であっても家族や社会を支えるために働くという事は貴い事です。
しかし問題の所存や愛する人のために働く志を貴びつつ、どのような行動をとるかはよく考える必要があると思わされました。
あなたは何を優先して働いていますか?
家族のいのちのために仕事を捨てる覚悟はありますか?
仕事より大切なものはありますか?
大切な人を優先したい”サラリーマン”にエール贈る
偉そうに言っていますが私自身も正直に告白しますと、
会社が在宅勤務指示を出すまでしぶしぶ出勤していた時期がありました。
上司に「新型コロナウィルスに感染して周囲の友人に迷惑かけたくない」と在宅勤務を申請しても、
「事情は理解したから許可するけど、仕事する気あるの?社会人なめてるの?」というニュアンスで出勤する圧力をかけられた事もあります。
今ではSkypeで打合せが当たり前でしたがその時は「Skypeで会議に出る?何考えてるの?もっと社会人としての責任を持って仕事してほしいです。」と言われたこともあります。
私はその圧力に立ち向かえなかった人間です。
それでも幸い新型コロナウィルスに感染する事なく、夫婦ともども健康が守られていることは感謝しかありません。
だからこそこの記事を書きました。
私のような人を1人でも励ましたくて。
将来私みたいな経験をする人たちを支えたくて。
もしあなたがいのちを大切にしたくて工夫して仕事をしようとすると、周囲の人は批判するでしょう。
「自分が臆病なのか、過剰に考えすぎているのか、責任感がないのか」などと思うかもしれません。
落ち込まないでください!
あなたがいのちを優先して行動したからこそ、守られたいのちがあるはずです。
あなたの選択は決して間違えではないと、のちのちわかるはずですから。
今回の新型コロナウィルスの感染拡大を機に、改めて仕事を優先しすぎている日本社会について考える事ができました。
自分自身も決してその価値観から完全に開放されているわけではなく、注意が必要です。
また自分自身が本当に周囲の人を優先できているのかどうかを考えさせられるきかっけになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
仕事を貴ぶ事は大事です。同時に働き方も工夫しましょう。
職場の方針に従う事も大切です。同時に自分の決断を尊重しましょう。
新型コロナウィルスという問題に世界が覆われている中で、
外に出ないという行動をとしていのちを貴ぶすべての人が励まされることを願っています。
God bless you!
日本は年休行使率が10年連続最下位です。
外出自粛を休みの機会と捉え、こんな機会こそ100%の年休行使を目指しましょう!
毎週月曜日を休みにしてみてはどうでしょうか。
年休を行使してみて1ヶ月の間、週休3日で働いてみました。
新型コロナウィルスの感染拡大が落ち着いて、外出自粛が解除されたら年休行使で長期連休を取得してリフレッシュしましょう!