こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!
『自分のクリスチャンライフ(信仰生活)はこれでいいのだろうか』と悩んだことはありませんか?
信仰を持ってクリスチャンになりたてのころは救われたことに感謝があふれ、喜びに満たされる人生を歩みます。
しかしクリスチャンとして生きるようになって数年たつと、いつしか『自分の今の生き方は神さまに喜ばれる歩みなのだろうか?』と疑問を持つようになります。
すると信仰生活をどのように歩んだらよいかがわからないため、自分がよいと感じた生き方や自己実現を追求する生き方になってしまいます。
そんな疑問を抱く場合は、聖書がどのように生きることを勧めているかを学ぶこと、具体的にはイエス・キリストがどのように人生を歩んだのかを学びことが重要です。
とはいえイエス・キリストの人生を包括的に学ぶことは簡単なことではありません。
そんなあなたに『ラディカル(RADICAL)〜徹底的にキリストに従う〜』がおすすめです。
なぜなら本書はキリストがどのように歩んだのか、またキリストのように生きようとするクリスチャンがどのように歩んでいるのかを解説しているからです。
この記事では書籍『ラディカル』の要約と、本書が勧める『キリストが生きたように生きる具体的な5つの方法』をご紹介します。
記事を読み終えると、あなたの信仰生活をイエス・キリストの歩みのように変えてくれる、具体的なアイデアを得ることができます。
『ラディカル』を読もうと思ったきっかけ
私が『ラディカル』を手にとったきかっけは、私が「このクリスチャンは魅力的な人だなぁ。」と思う人が口々に「ラディカルはぜひ読んだらいいよ!」とおすすめしていたからでした。
● Mさん
5児の父かつ激務の小学校教員でありながら、教会では日曜学校の校長を務め、加えて執事として仕え、聖書メッセージも担当するMさん。
● Kさん
父親として子育てに本気で加わるため、仕事から帰宅すると夜に子どもと公演に出かける。
しかも妻が1人の時間を持てるように、毎週土曜AMは子どもたちと遊び尽くすKさん。
● Yさん
30代で会社を退職し宣教師になる。現在は福音を公に語ることが難しい国で、命がけで宣教活動中のYさん。
いずれの方も神さまのため、家族、教会、友のために全力で生きているクリスチャンです。
私だけではなく、多くのクリスチャンがその生き方に魅力的を感じています。
その人たちが口を揃えて「ほんとにおすすめの本だよ!」と推薦しているのが『ラディカル(RADICAL) 〜キリストに徹底的に従う〜』。
アメリカでも10ヶ月で50万部を突破し、ニーヨーク・タイムズベストセラーランキングにも30週以上ランクインしている作品。
これはもう読むしかないなと思い、手にとってみました。
『ラディカル』の要約
『ラディカル』を要約すると「自己実現(アメリカンドリーム)を追い求めるのではなく、キリストに従うことを追い求めようぜ」という本です。
現代クリスチャンの課題と著者が勧める解決方法
経済の発展により先進国で生きるクリスチャンの生活が豊かになりました。
そのため多くのプログラムや設備に多額の資金を投じることができ、これまでにない規模感で教会活動ができます。
この事実は感謝なことです。
しかしそのような状況だからこそ、多くのクリスチャンがアメリカンドリームという名の自己実現に心を奪われてしまいがちです。
本書はアメリカンドリームを求める先進国のクリスチャンたちに、「その生き方でいいのか?」と警鐘を鳴らしています。
著者はアメリカンドリームを追い求めるのではなく、ラディカル(徹底的に)にみことばに従うことを勧めます。
なぜならイエス・キリストは自己実現を目指さなかったし、目指すことも求められていないからです。
『ラディカル』に生きるための具体的な5つの提案
著者は『ラディカル』に生きるために具体的な5つの提案をしています。
この基本的な5つの行動を徹底的に実践することが、『ラディカルに生きること』につながります。
1)全世界の国を祈る。
2)聖書を全巻通読する。
3)お金を特定の目的のために用いる。
4)一定期間、別の場所で福音を伝えるために過ごす。
5)教会の兄弟姉妹に仕えるために自分の生活を捧げる。
『ラディカル』はこんな人におすすめ
『ラディカル』は、ずっと1%の壁を崩せずにいる日本の教会、クリスチャンにとって、強烈なストレートパンチの書物です。これを読めば、もう眠っていることはできません。
小西直也(北本福音キリスト教会牧師・訳者)
『ラディカル』に生きるとは
『ラディカル』とは『革新的、徹底的、極端な』という意味。
つまり著者が言う『ラディカルに生きる』とは、『徹底的にキリストの言葉に従い、キリストのように生きること』と言い換えられます。
これはクリスチャンにとって “当たり前のこと” に聞こえるかもしれません。
しかし”実践する人”は少ないのではないでしょうか。
英国バーンステイプルで用いられたロバート・チャップマン(Robert C.Chapman)は、 このように言いました。
キリストを宣べ伝える人は多いが、キリストのように生きる人は少ない。
私はキリストのように生きることを目指したい。
Robert C.Chapman
キリストは朝早く、夜遅くに祈っていました。では私はどうでしょうか。
キリストは福音を述べ伝えました。人々に疎まれ十字架にかけられようとも。では私は?。
キリストは3年間ずっと弟子とともに居て訓練しました。では私は今誰と過ごしているでしょうか。
今回『ラディカル』を読みながら自分の生活を振り返ると、いかに自分がラディカルに生きていないかを思い知らされました。
祈る時間はなかなか取れない。でも毎日Youtubeやインスタを見る時間はある。
貧しい人や福音の働きにお金を捧げることに苦労する。でも自分が欲しい服やお菓子は迷わず買う。
著者はこう投げかけています。
「あなたは生活が豊かになるなかで、娯楽や自己実現に向けて生きてしまっていませんか?今こそイエスのように徹底的にみことばに従って生きていきませんか?」
キリストの言葉に従い、キリストのように生きる。
これが本書が勧める『ラディカルに生きる』ということです。
『ラディカル』に生きるための5つの提案
本書はラディカルに生きるために、具体的な5つのアクションを提案をしています。
いずれもあっと驚くような提案ではありません。
クリスチャンなら「まぁ、そりゃそうだよね。」という行動ばかり。
しかし著者はその基本に忠実に、かつラディカルに実践していこうと勧めています。
全世界の国を祈る
1つ目のアクションは『毎日福音が伝わっていない国のために祈ること』です。
具体的にはオペレーション・ワールドというWebサイトを利用します。
このサイトは福音が伝わっていない世界中の国の情報を、毎日一カ国ずつ提供します。
クリスチャン人口、祈りの課題、宣教師や団体の活動状況など、祈るために必要な情報がひと目で丸わかり。
また『I am Praying』ボタンがあり、今日その国を祈った人数がわかります。
そのためオペレーション・ワールドから情報を得て祈れば、文字通り全世界のクリスチャンと一緒に、1つの国の必要について祈ることができるのです。
これは聖書が教える最高の後方支援の1つではないでしょうか。
まずは今すぐオペレーション・ワールドにアクセスし、1ヶ国祈ってみてはどうでしょう。
キリストのように、全世界の国について祈る。
これがラディカルに生きる人生の最初の一歩です。
※以下のリンクからアプリもダウンロードできます。
聖書を全巻通読する
2つ目のアクションは『1年で聖書全巻を通読する』です。
私たちはときに「神の声を直接聞きたい!」と願います。
しかし私たちが聞くべきことばは、すでに聖書として与えられています。
この世界の創造主である神が、あなたに向けて贈られることばにラディカルに耳を傾けましょう。
本書には著者がある地下教会で聖書の学びを指導していたときの話が書かれていました。
その場所へは10日間の滞在を予定していましたが、現地のクリスチャンたちがみことばに飢え渇いており、著者に依頼して毎日8時間以上学びがあったそうです。
しかも10日間で旧約・新約全部を学んでくれとリクエストするほど。
この場所ではクリスチャンであることを公にするといのちの危険があり、聖書を読むことすら隠れて行います。
そのためその国の兄弟姉妹はそもそも『みことばを読むこと』ができず、強烈な渇きを覚えるそうです。
ただ純粋に神のことばを読みたい。
このような飢え渇きを持って毎日聖書を読み、聖書全巻を通読すること。
これがラディカルに生きるための2つ目のアクションです。
お金を特定の目的のために用いる
3つ目のアクションは『お金を特定の目的のために用いる』です。
私たちが生きる世界は、誰もが『もっと豊かな暮らしをしたい』と求め続ける世界と言えます。
もっと広くてきれいな家を。もっと生活を楽にする車や家電を。大好きな服やみんなが憧れる最新機器を。
少しでも豊かな生活を手に入れたくて、仕事をしてお金を稼いだり節約して貯めたり。
この考え方はクリスチャンも例外ではありません。
こうして自分が望む物ばかりにお金を使い始めると、自分が欲しい物を手に入れるために必要なお金を十分確保した後で『余ったお金を神さまに捧げよう。』となってしまうのです。
しかし著者はそれはみことばに書かれている姿勢ではないと断言します。
具体的には生活の質に上限を設けてみましょう。
世の中が無尽蔵に豊かな生活を求め続けるなかで、「私はこれだけあれば十分だ」と決めます。
そしてあなたに見えている福音を伝える働きのなかで、必要が満たされるようにお金を捧げていく。
それがキリストの栄光を表すことなのです。
『お金を特定の目的のために用いる』ことこそ、ラディカルに生きるための3つ目のアクションです。
福音を伝えるために一定期間を別の場所で過ごす
4つ目のアクションは『福音を伝えるために一定期間を別の場所で過ごす』です。
具体的には1週間ほど、車や飛行機を使って家から離れた場所で福音を伝える時間を持ちましょう。
国内・外は問いません。その期間は福音を伝えるために没頭するのです。
実は1週間とは1年間の約2%でしかありません。
しかしこの2%に没頭することで、残りの98%の生き方をラディカルに変えてくれると著者は言います。
3つ目のアクションで確認したように、お金や必要なものを送るのも大切な働きです。
しかしそれでは人は救われません。
人は福音によってのみ救われるのです。
実際にお金と時間を使ってその場で福音を語る人がいるからこそ、人が救われます。
なにより神は人を救うために金や銀を贈ったのではなく、御子イエスを遣わしてくださいました。
『福音を伝えるために一定期間を別の場所で過ごす』ことこそ、ラディカルに生きるための4つ目のアクションです。
兄弟姉妹に仕えるために自分の生活を捧げる
5つ目のアクションは『兄弟姉妹に仕えるために自分の生活を捧げる』です。
イエス・キリストは1人で祈ることはありましたが、決して1人で居続けることはありませんでした。
また弟子たちをどこかへ遣わすときは、いつも2人ずつペアにして遣わされました。
そして今は教会を通して福音を伝えています。
このようにキリストの行動や教会の役割を考えれば、神さまは教会を明らかに重要視されています。
この教会とは建物や場所のことではなく、兄弟姉妹そのものです。
では具体的には何をすればよいのか。
それはあなたがキリストの弟子を作ることに貢献していくことです。
たとえば一緒にテキストを使って学びをする会があるでしょう。また一緒にスポーツをする会かもしれません。
いずれにせよ、兄弟姉妹とともに時間を過ごし、関係を育み、より深い交わりに入っていくようにする。
あなたが与えられている環境のなかで、どうやって教会に関わり、兄弟姉妹を建てあげていくのかを考えて行動していく。
『兄弟姉妹に仕えるために自分の生活を捧げる』ことこそ、ラディカルに生きるための5つ目のアクションです。
『ラディカル』に生きることの魅力
5つの提案を実践するとわかることは、ラディカルに生きることは決して楽なことではありません。
しかしそれでも諦めず『ラディカルに生きる』なら、『キリストが生きたように生きる喜び』を味わうことができます。
その喜びこそ、この世でどんなアメリカンドリームを叶えても得られない深い喜びではないでしょうか。
救いを祈っていた人が救われる喜び。
みことばを通して神さまの御心を知り、実践する喜び。
捧げたもので誰かの必要が満たされる喜び。
同じ救いを賜った神の家族と交わる喜び。
これらの喜びこそ『キリストが生きたように生きた人』だけが味わうことのできる喜びです。
つまり『ラディカルに生きる魅力』とは、この『キリストのように生きる喜び』を味わえることです。
『ラディカル』に生きることはキリストと共同作業
『ラディカルに生きる』ことは努力でできることではありません。
なぜならキリストが私たちを『キリストに似る者』へと造りかえてくださるので歩める道だからです。
キリストは世界中の人の救いを祈っていました。だから私たちも祈れます。
キリストはいつもみことばを読み語っていました。だから私にもできます。
キリストは時間もお金もすべて人のために捧げていました。だから私も捧げられます。
キリストは天から下ってきてまで教会(弟子たち)を建て上げました。だから私にも建てあげられます。
そしてすべてができるようになるのは、私たちがみことばを実践しようと決心し行動する。
そして神さまがそれを用いて、私たちを造りかえてくださる。
この共同作業こそ『ラディカルに生きる』歩みなのです。
『ラディカル』を読むときの注意点
本書を読むうえでの注意点はありません。
信仰面で疑問がでるようなことは書かれておらず、すべてのクリスチャンに安心しておすすめできる本です。
ただあえて注意点を言うなら読んで終わりになることでしょうか。
「いい話を聞きたい」だけであれば、本書はおすすめしません。
いたって基本的なこと、普通のことを『徹底して実践するように』語りかけてくるからです。
「私のクリスチャンライフを変えたい。」と望む方には、自身を持って心からおすすめできます!
『ラディカル』に生きる
私は本書から考えさせられました。
「クリスチャンが心の底から魅力を感じる人はどんな人だろうか」と。
それは『キリストのように生きるクリスチャン』ではないでしょうか。
イエス・キリストを信じたすべての人が天国に行きます。
しかしこの地上でどのように生きるかは人それぞれ異なります。
駅のホームで天国行きの列車がくるまでぼーっと待つ生き方もできますし、最もよい場所に行く約束を握りしめてこの地上をキリストのように生きることもできます。
それを選ぶのはあなたです。
あなたはどちらの人生を選択しますか?
私が本書を手に取るきっかけは、『キリストのように生きる』魅力的なクリスチャンに、『ラディカルに生きる』クリスチャンにおすすめされたからです。
彼らのように、またイエス・キリストのように歩もうと決心し、具体的に行動させてくれた本書を心からおすすめします。
神さまがあなたの人生を『ラディカル』にしてくださることを心よりお祈りして。
God bless you!
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