こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!
新約聖書でイエス・キリストの復活が書かれています。
しかし当時の人にとってどれほどの影響を与えたのか、聖書を読んだだけではなかなかイメージしづらいですよね。
小説のように1人1人の心情を細かく描写しているわけでもないため、心の動きもなかなか捉えづらい。
実はそんな悩みをお持ちの方に映画『復活(RISEN)』がおすすめです。
映画『復活(RISEN)』は神を信じないローマの百人隊長視点で、イエス・キリストの復活が当時の人にとってどれほどの影響を与えたのか描いた映画です。
この記事では映画『復活(RISEN)』のあらすじと感想、魅力や気になるところをまとめました。
最後までお読みいただければ、映画『復活(RISEN)』によって復活のシーンをより鮮明に想像できるようになることが分かります。
映画『復活(RISEN)』のあらすじ
物語は古代ローマ時代、A.D.30年頃のエルサレムが舞台で、主人公はイエス・キリストを処刑した百人隊長クラヴィウス(ジョセフ・ファインズ)。
十字架刑による処刑が執行された後、イエスの遺体が墓から消えたとの報告が届きます。
エルサレムでの反乱や高まるメシア復活の噂を鎮めるため、ローマ総督ピラト(ピーター・ファース)はクラヴィウスに遺体を見つけ出すように命令。
そして調査のすえイエスの弟子たちが遺体を隠したと確信し、遂に隠れ家に踏み込みますが、クラヴィウスはその場で呆然と立ち尽くしてしまいました。
なぜならそこには彼が十字架に張りつけたはずの“あの男”がいたからです。
復活のイエスを目の前にしたクラヴィウスは何を思い、何を信じるのか…
復活事件に関わった1人1人の心情の変化が見事に描かれた映画です。
映画『復活(RISEN)』をなぜ購入したのか?
イエス・キリストの復活が描かれたキリスト教系の映画は、パッションやサン・オブ・ゴッドなどをはじめ数多くあります。
しかしいずれもユダヤ人やクリスチャンの視点から描かれており、ノンクリスチャンの視点から復活が描かれた映画はありませんでした。
そのため人が復活するなど考えもしない、神など信じないノンクリスチャンから見て、イエス・キリストの復活はどのように見えるのか。
その衝撃がリアリティーをもって描かれていると期待して鑑賞してみました。
映画『復活(RISEN)』の良かったところ
映画『復活(RISEN)』の良かったところは、これまでのキリスト教系の映画とは異なる視点でイエス・キリストの復活を描いた点です。
聖書の記述にこだわりすぎず、復活がよりリアルに、よりインパクトあるように描かれていました。
復活後の世界を描くことに時間をかけている
映画『復活(RISEN)』を特徴づけている1つ目の点は、イエス・キリストの十字架シーンでした。
なぜなら映画『復活(RISEN)』では、なんと十字架シーンが冒頭にあるからです。
通常キリスト教系の映画では、”イエス・キリストが十字架にかかるシーン”は映画の後半、いわゆるクライマックスであることが圧倒的に多いです。
しかし映画『復活(RISEN)』では冒頭の冒頭。
そしてこの構成により“復活後の世界”が時間をかけて描写されています。
“十字架刑につけたピラトやユダヤ人の指導者たちはどう反応したのか。”
“墓の門番をしていた人物はどう証言したのか。”
“墓からいなくなったイエスを探し出すローマ人はどのような心境だったのか。”
動揺や怒り、悲しみ、驚き。こういった復活後の人々の証言や感情を、時間をかけて詳細に描くことができています。
ほとんどの映画では”イエス・キリストの生涯”を中心に描写するため、必然的に復活後の世界についてはここまで時間をかけて描写していません。
その点で映画『復活(RISEN)』は非常にユニークな構成であり、復活が人々に与える影響についてよく分かる映画です。
主人公が聖書の神を信じないローマ人である
映画『復活(RISEN)』を特徴づけている2つ目の点は、主人公がローマ人であることです。
なぜなら通常キリスト教系の映画は、ユダヤ人やクリスチャンの視点で描かれることが多いからです。
しかし映画『復活(RISEN)』はイエス・キリストを信じないどころか、聖書の神をも信じないローマ人視点で描かれます。
これにより”イエス・キリストは復活したのか。”のみにフォーカスした映画に仕上がっていました。
というのもユダヤ人やクリスチャン視点で描くと、”イエス・キリストは神なのか”や”聖書にはなんと書いてあるか”など、復活以外の話題にも触れる時間も多くなります。
そのため視聴者は復活以外の宗教的な要素へ関心がブレがちです。
ですが映画『復活(RISEN)』は、そもそも宗教観念がない、聖書の神など信じないローマ人視点で描いたため、宗教的な要素を描く必要がありません。
“イエスの死体はどこにあるのか。”という、ある意味で復活など念頭にすらおいていない人物視点です。
そして弟子や墓の番をした部下の証言から「もしかしたら…」と、物語が進むについれ少しずつ真実に近づいていく。
“復活などありえない”という視聴者と同じ視点で、ただただ“イエス・キリストの復活”にのみフォーカスできたのは、主人公を聖書の神を信じないローマ人というユニークな設定にしたからこそ描けた魅力だと感じました。
映画『復活(RISEN)』の気になるところ
映画『復活(RISEN)』の気になるところは、聖書には書かれていない、または聖書と異なる描写が多い点です。
私はキリスト教系の映画を観る際に、ついつい「聖書に記録された歴史をどのように描写するのだろう!」と期待してしまいがちです。
しかし映画『復活(RISEN)』はその点を重要視していません。
イエス・キリストの復活が、特に復活を信じていない人にとってどれほどのインパクトがあったのかを描写しています。
そのため聖書の記録と異なる部分が気になる方は、「あれ?これは聖書と違いすぎないか…?」と気が散ってしまうかもしれません(笑)。
“歴史や聖書を忠実に再現した映画ではない。”
“キリストの復活が聖書を信じていない人にとってどれだけ衝撃的なことなのかを描いた映画。”
この2点を理解したうえで鑑賞すれば、映画『復活(RISEN)』を楽しむことができます。
映画『復活(RISEN)』を鑑賞する方法
映画『復活(RISEN)』は以下のサービスで視聴可能です。
Netflixを利用中あれば追加料金もかからないのでそちらがおすすめです。
dTVおよびAmazonPrimeであれば300円ほどで視聴できます。
dTVは今なら初回登録から30日間の無料キャンペーン中なのですが、残念ながら映画『復活(RISEN)』は個別課金対象でした…残念…
以上の3つの中でご利用中のサービスから視聴されることをおすすめします。
映画『復活(RISEN)』なら復活の衝撃を味わえます
数あるキリスト教系映画の中でも異彩を放つ映画『復活(RISEN)』の感想でした。
とくに主人公のクラヴィウスやイエス・キリストの墓番を担った男など、この復活事件に関わった1人1人の心情が非常にうまく描かれていると思いました。
遺体が見つからないことへの焦燥。
復活を目撃したことへの畏れ。
ありえない現実を目にしたときの動揺。
これら1つ1つの感情の揺れ動きがあるからこそ、復活を目にした人にとってどれほど衝撃的な出来事であったのかがよくわかります。
映画『復活(RISEN)』を観ることで、新約聖書の復活の場面における人々の心情をイメージしやすくなりました。
聖書をリアルに味わうためにも、”復活の目撃者”となることを心からおすすめします。
God bless you!
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