みなさん、出生前診断ってご存知でしょうか?
私が初めてこの言葉を聞いたのはドラマ・コウノドリだったかな。
私たちの通うくすの木レディースクリニック北千住では、中期スクリーニングは全員受けることになっていたので、妊娠6ヶ月(21w0d)の時に受けてきました。
せっかくなので、出生前診断とは・胎児スクリーニングとは何なのかなども含めて、検査のレビューをまとめていこうと思います。
出生前診断とは
出生前診断には、大きく分けてふたつの種類があります。
超音波を使った画像の検査と、染色体疾患に対する検査です。
染色体疾患に関する検査は、新型出生前診断(NIPT)やコンバインド検査、羊水検査など…いくつかの種類があり、これがいわゆる「出生前診断」と認識されているものだと思います。
染色体疾患に対する検査は、ダウン症候群や13・18トリソミーなどが検査対象。
私たちが実際に受けた検査は、これらの染色体疾患に対する検査ではなく、超音波による胎児スクリーニング検査です。
胎児スクリーニング検査とは
胎児スクリーニング検査の目的
赤ちゃんや胎盤などの形や働きなど、通常の妊婦健診では観察しきれない細かい部分に問題が無いかを調べ、もし異常があれば対処・治療方法を考え、ふさわしい準備をして分娩を迎えるための検査です。
生まれる前に赤ちゃんの病気がわかっていると、それに対する準備をして小児科医も立ち会っての分娩ができたり、出産直後に新生児の手術ができるように小児外科医が準備ができます。
予め判明していると赤ちゃんの生後の健康に役立つような病気は多くあるみたい!
胎児スクリーニング検査の内容
検査は通常の妊婦健診時の超音波検査と同じ、経腹エコーで行われます。
検査項目が多いので30分ほどかけてくまなく赤ちゃんを観察します。
詳しい項目は下記に詳述します〜。
中期の胎児スクリーニング検査のレビュー
くすの木レディースクリニックでの中期スクリーニング。
くすの木は便利なWEB予約システムがあるのですが、スクリーニングは電話での予約です。
中期のスクリーニングは、「妊娠19〜20週が観察に適した時期」となっていますが、私は21週0日でも予約が取れました!
ちなみに、くすの木の院長である藤田先生、胎児ドックでは都内でも有名なFMC東京クリニックに勤務されていて、胎児スクリーニング、超音波検査、染色体検査など携わっていたそう…!
かなり優秀な先生だったんですね。
こちらのページに先生の紹介が載っています。
私たちは朝一の9:30からの予約で、15分くらい前にクリニックに着いた時点で2人ほどの患者さんがいました。彼女たちは9:30より前に診察を終え、私たちもすぐに先生に呼ばれました。
いつものエコーのある診察室に横になってお腹を出します。
(このソファーがめっちゃ座り心地いい)
検査項目がめちゃくちゃ多いのですが、せっかくなので全部書き出しますっ!!
お、多いですよね…!(そして何が何だかわからん)
先生はひとつ一つ、
「これが心臓のお部屋で〜、4つに分かれてますね〜」
「へその緒の流れはこんな感じですねぇ、正常です」
などと説明してくれます。
いつもの2Dエコーと同時に、血液の速度や流れを見る特殊なエコー、静脈間の波形グラフ、4Dエコーで赤ちゃんの状態を調べてくれました。
検査後にこれらの項目の数値と平均値から見たグラフ、エコー画像を印刷した資料をもらえるので、全部覚えていなくても安心です。
この検査はあくまで赤ちゃんに異常がないかを調べるものですが、おまけ的に4Dエコーで赤ちゃんのお顔を見せてくれました。
私はそこまで「お顔が見たい!」欲はないけれど…、先生は両親の喜びのためにもと思ってくれてるんだろうな。
最後に4Dエコーのベストショットをいつもの感熱紙ではなく、写真用紙に印刷して戴きました!
エコーの時間はトータル30分ほど!
ちゃんと丁寧に時間をとって見てくださり、きちんと調べてもらって安心しました。
所要時間とお会計
09:20 受付
09:30 診察室へ
10:05 お会計
所要時間計 約45分
合計 ¥35,750
高い…(´・ω・`)
胎児スクリーニングを受けてみて…素直な感想
スクリーニング検査を受けてみて、赤ちゃんの身体の造りの細部まで観察することができました。
改めて、神さまの緻密な御業に驚くばかり…!
あなたこそ 私の内臓を造り
母の胎の内で私を組み立てられた方です。
詩篇 139:13
普段の健診ではここまで細かく見ることはできないので、貴重な機会だったなと思います。
ただ…。
私たちに本当に必要な検査だったのかというと、
う〜ん・・・?
感謝なことに、私たちは妊娠発覚からこれまで、大変なことはありましたが胎児異常などの不安要素のない妊娠期間を過ごして来ました。
そんな私たちは、正直、中期スクリーニングを受ける必要性をそんなに感じてはいませんでした。
ただクリニック側が “健診に通う妊婦さんには全員に中期スクリーニングを受けてもらう” という決まりだったので受けた、というのが正直なところです。
調べたところ、中期の胎児スクリーニングは出生前診断の一つであることから基本的には検査は任意としている病院が多いようです。
確かに赤ちゃんの異常を早期に発見するメリットは前述したように多くありますが、
- 胎児異常が100%判明する訳ではないし
- 金額も気軽に受けられるほど安くはない…
むずかしいところです。
でも私たちは結果的に “異常が発見されなかった” から、受けなくてもよかったかなと思っているのかもしれません。
もし何らかの異常が指摘されていたら、医学的な備えはもちろん、心の面でも、赤ちゃんとの向き合い方・育て方を夫婦でゆっくり考えることができていたと考えると、受けていてよかった!と思うかもしれません。
考えれば考えるほど、何が最善なのか迷子になりますが。。
少なくとも、ハイリスク妊娠ではないということを踏まえて、通常の妊婦健診で問題がないのであれば検査しなくてもいいのかなと個人的には思いました。
この記事が胎児スクリーニングを考える一助になれば、嬉しいです!