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ただいま6ヶ月間の育休を謳歌しているりょうです。
多くの人に「半年も休んだらわたしなんかもう働けないわ〜(笑)」とコメントいただきます。
私も同じ思いです!職場復帰が怖いです!
さて、今回は私たち家族でホームスクーラー家庭を訪問し、見学させていただいた記録です。
まさに百聞は一見に如かず。私たちがホームスクールに抱いていた不安がすっかり解消されました。
何よりの収穫は「ホームスクールはやろうと思えばどんな家庭でもできる。」と安心感を持てたことでした。
この記事では、誰もが思うホームスクールへの不安と、訪問することで得られた具体的な解決方法についてまとめました。
最後までお読みいただければ、ホームスクールへの不安がやわらぎ、「これなら私でもできるかもしれない!」と思えます。
訪問先のホームスクーラーさま
今回は3家庭のホームスクーラーを訪問させていただきました。
いずれの家庭も快く受け入れてくださり、朝からホームスクールの見学ができました。
午後には昼食や夕食をごちそうになり、気になっていた質問にたくさん答えてもらい。
いずれも超あったかい家庭で最高の時間でした!
S.Y.ファミリー
1組目はS.Y.ファミリーです。
未就学児から小学6年生と幅広い年齢のお子さん4名を同時にホームスクールされてました。
1人目が幼稚園から学校へ進学するタイミングで「このまま子どもを学校へ送り出していいのだろうか?」と疑問を感じ、ホームスクールを検討されたのがきっかけだったそうです。
旦那さまが自営業であるため勤務時間の融通がきかせやすく、夫婦で一緒に子育てしやすそうでした。
日常的に父親が家にいて子どもと関われるのは大きな魅力だと感じたファミリーでした。
H.I.ファミリー
2組目はH.I.ファミリーです。
未就学児から小学4年生のお子さんが二人でした。
ホームスクーラーと聞くとなんとなく「お子さんが大人数なご家庭」をイメージするため、子ども2人でも問題ないことを教えていただきました。
お子さんが生まれる前からホームスクールに興味があり、1人目のお子さんが生まれてからすぐにホームスクールで子育てしようと決めたそうです。
旦那さまが会社員で日中は家にいません。その分帰って来てからお子さんとの時間に全身全霊をかけておられました。
なんと仕事から帰ってきてから、夜に子どもたちと公園に遊びに出かけます(笑)。
凄すぎませんか?私なら普通仕事から帰ってきたらヘロヘロで一息つきたいと思ってしまいます…
H.I.ファミリーの子育てへの本気さを感じました。
父親として「あなたといることが私の喜びだよ!」と全力で子どもに伝える姿勢が、本気で子育てしてるんだと語ってくれたファミリーです。
H.N.ファミリー
3組目はH.N.ファミリーです。
実はこのファミリーのお子さんは全員成人しており、ホームスクールでお子さん5人を育てたファミリーです。
教育の難しさでもありますが、ホームスクールの実を見ることができるのは、ホームスクールを終えた後です。
そのため今回はホームスクールを終えた親として、ホームスクールを振り返ってどう感じたのかなどを伺いました。
またホームスクールをする親側の話は本やネットでよく見るのですが、ホームスクールをされた子ども側の話はあまり聞いたことがありません。
今回ご両親だけでなく、ホームスクールで育った子ども(といっても20代の立派な大人)にも時間をとっていただきインタビューしました。
ホームスクールで育った子の学力は?就職は?と、親がホームスクールを行う上で気になる点について赤裸々に語っていただいたファミリーです。
この3ファミリーに「ホームスクールってどんなスケジュールなんですか?」「教材は?学力って心配ないんですか?」「母親として勉強を教えられるか不安なんですけど…」などいろいろな質問を投げかけました。
そのなかで私たちが抱いていた『2つの大きな不安』が解消したため、今回はその2つの不安と解決について分かち合います。
ホームスクールの不安1:朝から夕方まで親が子どもに勉強を教えるの?
まず1つ目の不安は「ホームスクールでは母親が勉強に関わる時間が長く、勉強を教える以外のことができないんじゃないか?」です。
解決としては『母親は学校の先生になるわけではない。』でした。
ホームスクールを見学する前の不安
私たちのホームスクールへのイメージが『学校でやることを家でやる』でした。
そのため勉強時間は朝9時から15時くらいまでの5,6時間。
しっかりした時間割があり、親が教科書を使い子どもに教える、みたいな。
こうなると抱く不安は『母親は家事やリフレッシュをいつするの?』です。
私たち夫婦は「掃除や買い物など家事はどうするの?朝から夜まで働き通して母親がもたないよ…本当にできるのかなぁ…」と、大きな不安を抱いていました。
現実のホームスクール
現実のホームスクールでは、私たちのイメージとかなり異なりました。
まず勉強時間が3,4時間と、学校よりも短いのです。
ある家庭は子どもが自分で朝の6時ごろに起床して自分で勉強を開始。
途中で朝食や家事のお手伝いなどもやりつつ、午前中にはその日やるべき勉強が終わるとのことでした。
早い時は朝10時に勉強を終える日もあるそうです。
また勉強中に親がずっと隣にいることはありません。
なぜなら通信教育用の教材に説明や問題があるため、いわば自習の形で学習するからです。
親は新しい単元に取り組む時やわからないポイントがあるときにスポットで教えていきます。
もちろん子どもが小学生1,2年生くらいまでは勉強の習慣がまだ身についていないため、関わる頻度は多くなるそうです。
しかし小学校3年生ごろの年齢で勉強の習慣が身についていれば、徐々に自習できるようになるようです。
すべてのホームスクール家庭が同じだ、とはいえませんが、話を伺うと周囲のホームスクーラーも似たような状況とのことです。
学習時間が学校よりも短く、親がずっと勉強を教えているわけではない、のがホームスクールの現実でした。
ホームスクールの勉強時間が短い理由
勉強時間が短いということは、学習範囲が少ないか、学習効率がいいか、のいずれかになります。
結論としては後者の「学習効率がいいから早く終わる」でした。
なぜなら自分のペースで学習できるからです。
ホームスクールの自習スタイルはインプットの速度が早い
学校では先生が進めるスピード以上に早く学習できません。
しかしホームスクールでは通信教育のテキストを読んで学習します。
そのためインプットの速度が全然違います。
図解したほうがわかりやすい場合を除き、動画などの音声を聞いて学習するより、テキストを読むほうが圧倒的に情報量が多いのは感覚的にもわかりますよね。
このように理解できる内容をインプットする場合、聴講スタイルより自習スタイルのほうがインプット速度が早いので、学習効率がよいのです。
ホームスクールではわからない部分をその瞬間に解決できる
ホームスクールではわからない部分をその瞬間に解決することができます。
学校ではわからないと感じてもその場で授業を止められません。
先生が一通り説明した後に手をあげてわからない点を確認するのが一般的です。
しかも自分以外にわからない人がいたら後回しにされ、わからない状態で放置されます。
ようやく説明してもらっても理解が遅いと、授業後に再度質問に来るように言われたり、宿題や補習でカバーするように言われたりします。
スマホやPCを授業中に使用してよければ自分で調べることもできますが、残念ながら多くの学校ではそれが禁じられています。
ホームスクールではこういった悩みはありません。
わからないと感じた瞬間に授業を止め、母親に質問できます。
後回しにされたり、すぐに理解できないので放置されたりすることがありません。
時間を使って理解できるまで取り組み、しっかり理解することができます。
何より調べ方を教えれば自分でPCやスマホを使って調べられます。
今の時代はほとんどのことは調べれば出てきますからね。
(そもそも聞いたら教えてもらえるのは高校まで。社会に出たら自分で調べるのが基本です。)
このようにホームスクールでは、インプットの速度が学校より早いだけでなく、理解できない部分を理解するまでの速度も学校より早くなります。
ホームスクールでは確認テストや反復作業を最低限にできる
ホームスクールでは確認テストや反復作業を最低限にできます。
なぜなら学習したかどうか判断しやすいからです。
学校では理解の早い子はある単元を習熟したとしても、同じ単元の宿題を解かされ続けます。
例えば足し算引き算など、テストやら宿題やらで週に100問くらい解かされたりしませんでしたか?
これは理解していない子がクラスにはある程度いるので、その子が理解できるように反復練習させ、理解できたか確認するためにテストするのです。
しかし理解している子どもには不要な反復練習や確認テストです。にも関わらず解かされる。
理解が早い子やわかりやすい単元であれば、1回説明を聞いて5問くらい取り組んで全問正解したら、もうそれ以上やる必要がないこともあるわけです。
このように学校では必ず理解ができていない子に合わせて進むため、理解できた子もそのペースで進む必要が出てきてしまうのです。
ホームスクールではある単元を理解できたらさっさと次に行けます。
反復練習も自分に必要な量だけで十分です。
そのため確認や反復といった新しいことを学習しない時間が短いので、結果として学習時間を短くできます。
以上のようにホームスクールでは、インプット速度が早い、不明点をすぐ解決できる、反復作業が最低限にできる、などの理由から、学校よりも学習時間を短くできるのです。
結論:ホームスクールは自習スタイルのため学習時間は学校より短い
結論としては、ホームスクールでは自習スタイルのため、母親がずっと勉強を教えているわけではなく、結果として効率的に学習できるので学校よりも短時間になる、でした。
ホームスクールでは親が学校の先生と同じことをしなくていいのです。
子どもはよいテキストと必要な助けがあれば自習できます。
母親が家事をやったり本を読んだりする時間があるのです。
このようにして私たちが抱いていた『朝から夕方まで母親が勉強につきっきりになったら、家事やリフレッシュをいつするの?』という不安は見事に解決しました。
ホームスクールの不安2:親がすべての勉強を教えられるのか?
2つ目の大きな不安は「母親がすべての勉強を教えられるのか?」でした。
解決としては「ムリなので助けを求めましょう」で。
ホームスクールを見学する前の不安
ホームスクールでは通信教育のテキストを使って学習しますが、やはりわからない部分は母親に聞くことも多いです。
そうなると「国語・算数・理科・社会・英語、加えて音楽や美術、体育など母親が全部教えるの?」という不安がありました。
小学校低学年ならまだしも、中高生の勉強を教えるなんて難易度が高すぎる…。
なにより母親が教えられないので子どもの学習機会を奪うのはもったいない…。
漠然とこんな不安を抱いていました。
ホームスクールの現実
やはり母親が全部教えるのはムリです(笑)。
そりゃあそうだ。学校の先生ですら専攻があるのだから。
そのため親の役割は、子どもが学習できる環境を整えていくことです。
中高生になっても自習できるテキストや補助教材を探す。
音楽や美術を学ぶ教室や先生を選ぶ。
スイミングやサッカークラブへ送迎する。
など。
親はすべてを教えられるスーパーマンになるのではなく、子どもが自分で学習していくための環境を整えていくことが求められています。
ホームスクールは専門家から学べる機会を多く作れる
親が全て教えることはできないので、子どもが学習できる環境を整える必要があります。
これは子どもの学習という点において良いことでもあります。
なぜなら子どもはその分野の専門家から習う機会が多くなるからです。
小学校では1人の先生が全教科を教えるため、先生に求められる知識は広くて浅いオールラウンドなものです。
そのため必ずしも高い専門性や熱い情熱があるわけではありません。
もちろん子どもに教えるという点において高い専門性は必ずしも必要ありません。
しかし子どもが憧れる、魅了されるのは、トップレベルの技術や能力にふれるときではないかなと思います。
ホームスクールでは親が教えられないことが多いので、専門家のもとへ子どもを向かわせます。
またそこで興味がでれば日常の学習に組み込み、自分自身で深めていく時間をも持つことができるのです。
この点において、子どもはよりレベルの高い、また専門性の高い指導者から学ぶ機会を得やすく、また深めやすい環境にあるといえるでしょう。
結論:周囲の助けを求める
ホームスクールにおいて親が全て教える必要はありません。というよりほぼ不可能です。
そのため周囲の助けを求めましょう。
繰り返しですが、母親が学校の先生になる必要はなく、すべて教える必要もないのです。
自分にできることへ誠実に取り組み、できないことは子どもが学習できる機会を整えてあげましょう。
ホームスクーリングは誰でもできる
今回の訪問では、まさに今ホームスクール真っ最中のご家庭だけでなく、ホームスクールを終えた家庭から、しかもホームスクールで育った子どもからも体験談も交えてお話を伺えました。
私たち夫婦はホームスクールにまつわるデータや理論を、本やWebサイトからたくさん得ていましたが、それでもやはり不安が拭えませんでした。
しかし百聞は一見に如かず。やはり実際に目にすることでここに書ききれないほど多くの学びがありました。
ホームスクールは特別な人が取り組める特殊な手法というわけではありません。
また自分の全ての時間を子どもに注ぎ、親の人生を犠牲にするわけでもありません。
ホームスクールは親であれば誰でもできます。
親が子育てについてよく学び、子どもにとってよい環境を整えたいと願い、周囲とよい関係を築き、子どもを愛していこうと決心するなら。
ホームスクールは親であれば誰でもできるのです。
ホームスクールはやりたいけど不安がいっぱいなあなた。その気持ち、めっちゃわかります(笑)。
ぜひホームスクーラーのご家庭に訪問してください。たぶん、不安の8割が吹き飛びますよ!
心からおすすめします。
God bless you!
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