「創世記」をひと言で説明すると、
人類の堕落と神の救済計画の始まり。
創世記のアウトライン
創世記は内容が濃くボリュームもあるので色々な分類の仕方ができます。
せっかくなので3つの分類を紹介します!
1. 種族の歴史による分類
人類一般の歴史(1~11章)
- 天と地の創造
- アダムとその家族
- ノアとその家族
イスラエルの歴史(12~50章)
- アブラハム
- イサク
- ヤコブ
- ヨセフ
2. 出来事の分類
- 創造(1~2章)
- 堕落(3~4章)
- 洪水(5~9章)
- バベルの塔(10~11章)
- アブラハムの召命(12~38章)
- エジプト下り(39~50章)
3. 様々な始まりの分類
- 世界の始まり(1章1~25)
- 人類の始まり(1章26~2章25)
- 罪の始まり(3章1~7)
- 約束の始まり(3章8~24)
- 家族の始まり(4章1~15)
- 文明・国家の始まり(4章16~11章)
- イスラエル民族の始まり(12~50章)
創世記の著者・背景
旧約聖書のはじめの5つの書(創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記)は、
ヘブル語で「トーラー(Torah)」と呼ばれ、もともと一つの書としてモーセが記したものとされている。
5つの書簡をそれぞれ切り離して考えてしまいがちだが、著者はモーセ五書全体で伝えたいことがある。
創世記の著者(Who)
- モーセ
エジプト生まれのレビ人。
父・アムラム、母・ヨケベテ、兄・アロン、姉・ミリアム。
創世記がどのようにして執筆されたか(How)
創世記はヨセフの死という、モーセの時代よりも300年前の出来事で閉じている。
当然、モーセは生きているはずのない時代のこと。
神の直接的な啓示と、先祖たちによる歴史的記録から執筆したのではないかと考えられている。
創世記を執筆した時期(When)
- B.C.1440〜1400年
イスラエル民族がエジプトを出てからモーセの死までの期間に書かれたと言われている。
創世記が書かれた目的(Why)
カナンの地に入るイスラエルの民(出エジプトを経験していない第二世代の人たち)に向けて、なぜカナンの地に入るのか、どのような約束があるのかを伝えるために書かれた。
創世記から学んだこと
神の深遠なご計画
神には、人類を買い戻し、サタンの力を永久に終わらせる計画がある。
なぜアブラハムが選ばれたのか、なぜイスラエルという国が選ばれたのか…。それは神の「人類救済計画」に基づく最善の選びだった。
贖いのための神のご計画はアブラハムを通してイスラエル国家を通して流れ、究極的には救い主イエス・キリストへと人間を導く。
罪を犯し得る人間を造った神
神は完全な自由意志を持つ存在として人間を創造された。
神に逆らうことのないようにプログラミングされた人間は、もはやロボット。神は自らの意志で神を愛する人格的な関係を望んで、罪を犯し得る存在の人間を造られた。
「性格的に定められたこと以外は何もできないとすれば、神に対する従順にどんな価値があるだろうか。自分の選択によって、本性の強い要請に逆らっても神に従う時、そこにこそ人格を見るのである。」
新聖書ハンドブック p92
神から与えられた皮の衣
「皮の衣」は動物の犠牲の死がなければ得ることはできないもの。
私たちの「身代わり」の流す血によって人間の贖いが成し遂げられるという縮図を与えてくれる。
全被造物の中で、衣類を着ているのは人間だけ。
罪を覆われるべき存在であること、神の贖いという覆いを必要としていることを表している。
神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。
創世記 1:31
ふぅ。まずはひとつ目終わった!継続がんばる!
こんな記事もおすすめ
創世記の次は出エジプト記ですね。
私たち夫婦は一緒に1つ1つの書簡をまとめています。まだまだ先は長いですが、それでも一歩一歩進むために気長に取り組んでおります!
こんな感じになるんだなぁ、と参考にしてみてください。