こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!
出産がどれだけ奇跡的な事なのか、具体的な数字で考えたことはありますか?
実は私は妻の妊娠を通して出産がどれほど奇跡的な出来事なのか知りました。
恥ずかしながら独身だったころの私は「妊娠や出産には適齢期があるって言うけど、実際大丈夫でしょ?」「自分の身の回りでも流産なんてほとんど聞いたことないし、発生率は1%以下くらいじゃないの?」と考えていました。
しかし統計データをみてみると私の考えが全く間違っていることに気がつきます。
この記事では妊娠や流産の統計データなど妊娠や出産にまつわる数字をご紹介します。
記事を読み終えると、妊娠して安全に子どもが生まれる事はどれだけ奇跡的な事なのかを知る事ができます。
もしあなたが私と同じことを少しでも思っていたら、さらっとでもいいからこの記事には最期まで読んでみることをおすすめします。
出産の奇跡1:そもそも妊娠する事が当たり前ではない
出産が奇跡的だと考える1つ目の理由は、まず妊娠する事自体が高確率で起きないからです。
なぜならたとえ若い健康な男女だとしても、妊娠の確率は決して高くはないからです。
統計的にみる妊娠適齢期とは
妊娠の確率を統計的に考えると、妊娠する事自体が当たり前ではないことがわかります。
なぜなら年齢適齢期と言われる20代ですら25%程度しかなく、さらに年齢が高くなるにつれて妊娠の確率は下がっていくからです。
各年代における1か月内で妊娠できる確率をまとめました。
妊娠年齢 | 妊娠確率 |
20代 | 20~25% |
30代前半 | 15~20% |
30代後半 | 10% |
40歳以上 | 5%以下 |
20代では前半も後半も妊娠確率はほとんど変わりませんが、30代後半となる35歳以降では妊娠の確率はガクッと下がってきます。
私は70,80%くらいの位の確率で妊娠するんじゃない?ぐらいに思っていました。
全くそうではありません。
統計的に見て妊娠適齢期は存在します。
そして特に30代になってからは妊娠する事が簡単ではない確率になってきます。
妊娠や出産について学校で詳しく教わらない
私のように妊娠に関する知識がない方は、決して少なくないと思います。
特に独身の男性にいたっては、ほとんどご存じないのではないでしょうか。
なぜなら私たちは妊娠や出産にまつわる性教育を受けてきません。
実際に私たちが学校で学ぶ性教育は、性感染症の予防などについてが中心の学習内容です。
どうすれば妊娠できるのか。妊娠に適した年齢はどの程度か。
こういった妊娠に関する知識を学ぶ事はありません。
男性よりも女性の方が関心が高く、インターネットで学ぶ事はあるでしょう。
しかし一般的には自ら知ろうと思わない限り、受動的に妊娠の適齢期や確率について学ぶ事はないのです。
ただ私たちが知らないだけで、実施には出産の前にそもそも妊娠すること自体が高い確率では起きないのです。
出産の奇跡2:流産は妊娠初期に発生しやすい
出産が奇跡的だと考える2つ目の理由は、流産する確率の高さです。
なぜなら流産する確率は高齢になると40%近い確率だと言われているからです。
流産は妊娠週数が大きいほど、また母体が若いほど起こりづらいことが分かっています。
妊娠の年齢 | 流産率(%) |
20-29 | 10-15 |
30-34歳 | 15-20 |
35-39歳 | 20-25 |
40歳以上 | 40-50 |
引用データ:https://www.1morebaby.jp/column/articles/914/、https://seem.life/lab/451
20代でも流産の確率は平均すると10~15%程度あります。
また年齢が高くなるにつれてその確率は上がっていき、40歳を超える場合はなんと40%もの妊娠が流産となってしまうのです。
このように高齢になると妊娠する確率も低くなるだけでなく、妊娠しても流産する確率が高くなるのです。
また流産の70%程度は妊娠6~7週の妊娠初期段階で発生し、産婦人科での超音波検査にて心拍を確認できません。
もし最初の検診で心拍を確認する事が出来ても、次は9週の壁が立ちはだかります。
2回目の検診を妊娠9週目くらいで受けますが、その時心拍が確認できない事や胎児が成長していない事もありえるのです。
妊娠週数(週) | 流産全体に対する発生割合(%) |
4-6 | 70 |
6-9 | 20 |
9-12 | 5 |
12-22 | 1.5 |
http://www.sids.gr.jp/miscarriage.html
こうした妊娠初期の流産は染色体異常のため発生するので、親にはどうする事もできません。
染色体に異常のない精子と卵子が出会うという事に人は介入できません。
私は妊娠の確率はもっと高く、流産の確率はもっと低いと考えていました。
しかし実際の現実は全く異なったものだという事がわかりました。
特に妊娠初期の流産は起こりやすく、またそれは人にはどうする事も出来ない領域なのです。
出産の奇跡3:帝王切開による出産リスクの増加
妊娠や出産の確率とは異なりますが、出産方法から見る出産の奇跡について考えます。
近年は医学の進歩により帝王切開によって多くの胎児が無事に出産する事が出来るようになりました。
しかし一度でも帝王切開をすると、それ以降の出産は、基本的には全て帝王切開で出産する必要があります。
なぜなら帝王切開による傷口が要因で、妊娠・出産にリスクを伴うようになるからです。
具体的には妊娠や出産時に子宮が破裂する危険性がある事や、帝王切開によってできた傷口が腸などの他組織と癒着してしまい、次回以降の手術がやりづらくなる危険性があります。
また子宮破裂が起きずとも、2人目3人目と帝王切開を行なっていくと傷口が十分に回復できず薄くなっていきます。
つまり繰り返すほど子宮破裂のリスクが高まっていく事になります。
場合によっては、傷口から中の胎児がうっすらと見えるほどになってしまうとか…
そのため帝王切開での出産は上限が3人までと決まっています。
この帝王切開の実施率ですが2014年時点では19.7%、つまり5人に1人は帝王切開での出産となっています。
複数人の出産を希望しても、現実には20%程度の出産が帝王切開となるため、帝王切開を1度行った後の妊娠・出産は妊娠後期での母体と胎児のリスクを伴いながらとなっていくのです。
妊娠や出産は当たり前に起きない奇跡だ!
記事の冒頭でも述べましたが、今回の記事は妊娠や出産が当たり前の事ではないという事を伝えたくて書きました。
ここにあるすべてがあなたの出産に当てはまるわけではありません。
私の母親は流産を経験していませんし、私の周囲にも自然分娩で何人も出産された方がたくさんいます。
ただ妊娠も出産も、当たり前に起こる事ではなく、本当に奇跡なんだという事がお伝えできていたら嬉しいです。
私は改めて自分自身が生まれてきたことは本当に奇跡なのだと知ることができて感謝しました。
また弟妹もいますが、彼らが家族としていてくれることも当たり前ではないのだと。
もちろん、あなたも同じです。
今回いのちが生まれるという奇跡を通して、自分の存在も当たり前ではなくその奇跡によって生まれた存在なのだと、改めて認識する事ができました。
感謝です!
God bless you!
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