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子どもが学校で学ぶ事と現代社会が求める事に乖離があると思ったことはありませんか?
現代はリモートワークやAI利用など新しいテクノロジーが発展したにも関わらず、教育業界においてはそのスタイルや内容はほとんど変化していません。
事実私たちもあなたが受けた20年前の教育とほぼ変わらない教育が、今の子どもたちにも施されています。
実は現代教育のルーツは1800年代帝国主義時代までさかのぼる事になります。
そんな中次世代教育を模索するため、学習指導要領を逸脱して新しい教育を提供するN高等学校やゼロ高等学院なども創設されました。
しかし公立中学校にも関わらず、次世代教育を行おうと教育改革を行う中学校がありました。
この記事では現代教育を抜本的に改革する公立学校・千代田区立麹町中学校をご紹介します。

今回は公立学校で起きている教育改革の内容についてご紹介いたします!
麹町中学校の教育改革4:ノートを取りたくなければ取らなくてよい
学校の授業風景として先生が黒板にチョークで板書し、生徒がそれをノートに書き写すという物があります。
学校によってはノートチェックなんてものもあります。
しかしこれは単なる作業でしかあらず、板書を移す事自体に意味はありません。
なぜなら授業の目的は板書を間違いなく移す事ではないからです。
実際麹町中学校ではノートのとり方を改革しました。
なんと麹町中学校の1年生は、入学してすぐに「手帳・ノートガイダンス」を受けます。
「効率よく学び、考えるために大切なのがフレームワーク。
これを手帳とノートを使って実践します。
ガイダンスではA4の方眼ノートで基本フレームの使い方を教えています」
~
生徒には『授業での重要な部分を判断し、要約する』ことを繰り返させます。
~
教員の話をただ漫然と聞いて板書を書き写すのではなく、要約して自分の言葉にまとめ、アウトプットする。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/11213
これは中学生だけでなく社会人になっても有益な能力です。
ノートを取る目的は「効率よく学び考えるため」です。
決してノートチェックがあるからでも、授業を聞いているふりをするためではありません。
またあくまでスキルの一つとして教えているため、この手法を生徒に強制していません。
「学習の仕方は人それぞれであるべき。
それを強制してしまえば、手段を目的化していることになる」と工藤氏は強調する。
生徒には「ノートを取りたくなければ取らなくてよい」とさえ伝えている。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/11213
1人1人が自立を求められる大学に近いスタイルだと思いました。
板書を移す必要はなく先生のスライドは配布され、大学ではノートを取るかどうかも自由。人に見せてもらうのも自由。

すごいですね。中学生で高いレベルを求められています。
麹町中学校ではノートの取り方を教え、活用するかどうかは任せるようにしています。
麹町中学校の教育改革5:建設的に対立させる
学校では「仲良くする」ことを求められます。
これは協調性を学ぶという意味で大切なことです。
しかし本来「仲良くする」とはいつでもなんでも意見が同じという意味ではありません。
「私はこう考える、あなたはそう考える。そしたらどうしようか。」という風に、「意見が対立しても関係が壊れない事」こそが仲良くするという事です。
でも学校では「同じ意見であることが協調性があってよい」という事を教えます。
しかし実際に社会にでると同じ意見である人と出会う事なんてまれで、求められるのはむしろ「意見が対立する中で、どう建設的に意見を伝え合うか」です。
実際麹町中学校ではブレストやKJ法を用いて「感情をコントロールして意見を伝える方法」を学んでいきます。
「従来の日本の教育現場では、互いに仲良くしようというメッセージにばかり重点を置いて、『対立するのは悪』であるかのように教えてきました。
しかし生徒たちはこれから、ますますグローバル化が進み、異なる価値観を持つ人たちと働くことが当たり前の世界に送り出されていくわけです。
いつまで『対立は悪』だと教え続けるのでしょうか?」
〜
「対立そのものは決して悪いことではない。
考え方や価値観が人と違うのは当たり前だということを教えていかなければいけません。
でも議論をすれば戸惑いを覚えたり、イライラしたりしてしまうこともある。
だから『大人になるためには感情をコントロールする技を身につける必要があるんだよ』と言っています。
そのためのツールとしてブレストやKJ法を教えているんです」
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/11613
麹町中学校では感情をコントロールする技を身に着けるためにブレストなどを通して「意見の違い相手と意見交換する練習」をします。
関係が壊れないように正しく意見を対立させていくことは、社会にでてからも非常に重要な能力です。
麹町中学校では、このように正しく意見を対立させる方法を教えるため、生徒にも意見を言い合うような授業にしています。
麹町中学校の教育改革6:教育現場の経営診断
学校に勤める友人の話を聞けば聞くほど思うのは、ビジネスの場との乖離が大きいという事です。
教育現場では、民間企業で行っているような業務効率化や働き方改革、組織マネジメントなどが一切導入されていません。
おそらく「教育とビジネスは異なるものだ」という認識が根強いのかもしれません。
ですが優れたマネジメント手法は、企業だろうが学校だろうが組織である以上有効なはずです。
実際麹町中学校では、この経営診断を取り入れています。
「工藤さんが掲げたテーマは『改善』でした。
そのために取り入れたのが学校の経営診断。
民間企業で行っているような組織マネジメントの発想を学校現場に根付かせていったんです」(長田氏:新宿区教育委員会事務局・教育指導課長)
〜
「例えば、教員が仕事をする職場の環境を改善することもテーマの一つでした。
ICT化もその一環ですが、今で言うところの働き方改革を進めていったわけです。
すでに行われていた『授業の質を生徒に評価させる』といった取り組みも拡大していきました」(小林氏:新宿区教育委員会事務局・統括指導主事)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/11613
麹町中学校では組織マネジメントやICT化による働き方改革も進めています。
もう何年も前ですが新聞で「横浜市、教員の労働時間大幅削減!」という見出しの記事を読んだとき驚きました。
なんと「月の平均残業時間が120時間から80時間に大幅削減!」という内容だったのです。
企業で残業時間80時間なんて残業したら過労死の危険で大問題になります。
通常の企業では絶対にありえないような働き方が「教員・教育」という名のもとにまかり通っています。

しかも教員は公務員のためサービス残業…
しかし工藤校長は教育現場の問題を良しとせず、ビジネス業界での当たり前を学校へICT化やマネジメントを取り入れています。
さらに生徒が教員の授業の質を評価する取り組みも取り入れました。
私がホームスクールを検討する理由の1つに、学校では教員の授業の質が低くても生徒は何も言えない状況にある、事があげられます。
質の高い授業を自ら選べるわけでも、質の低い授業の改善を要請できるわけでもありません。
ただ決められた期間ひたすら耐えるしかないのです。
しかし麹町中学校では生徒が授業を評価するため、質の低い授業は改善されるシステムが構築されています。
このように麹町中学校では、将来学生をビジネスの世界に送り出す教育機関として、ビジネスの常識を取り入れる改革を行っているのです。
麹町中学校は自由と責任を大切にする
どうして工藤校長はここまで改革を推し進めるのでしょうか。
それはこの言葉に集約されていると思いました。
工藤校長の元で働かれた長田さんが、工藤校長の面白い言葉をつづっていました。
「工藤さんは事あるごとに『何かを判断するときの優先順位は一に子どもたちのため、二に保護者のため』と話していました。
その後に教員と学校がある。
教育委員会の都合は最後に考えよう、と」
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/12106
多くの学校の優先順位は教育委員会>学校>先生>生徒という順序であることが多いです。
しかし工藤校長は中学校とはだれのためにあるのか?なんのためにあるのか?を考えた時、子どもたちのため、保護者のためを最優先事項に据えました。
徹底するのは容易ではないでしょう。
しかしその理念の元、この麹町中学校は改革を推進しているのです。
このような学校が日本に1つでも増えることを心から願ってやみません!
このような教育改革はまだまだ広まっておらず、多くの生徒は現代社会からまとを外した従来型の教育を受けています。
もっと多くの公立学校が「自分たちの生徒を社会で通用する人財に教育する」という目標を見据えて、枠組みを変えていってほしいと感じました。
あなたはどう感じたでしょうか。
麹町中学校のような教育改革を行った学校に自分の子どもを入学させたいですか?
それとも普通の中学校でしょうか。

それともホームスクールでしょうか!笑
1人1人の子どもに合わせて、子どもを最もよく知る親が悩み子どもと相談し家族で選んでいきたいですね。
God bless you!
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