セミリタイア・資産形成

平均年利何%の運用で資産形成するとセミリタイアが可能なのか

平均年利何%の運用で資産形成するとセミリタイアが可能なのか
りょう
りょう

こんな方におすすめの記事!

  • セミリタイアのためにどの程度の金額が必要なのか知りたい
  • 年利と年間の投資額がいくらでどの程度の資産が形成するかざっくり把握したい
  • 銀行預金と株式投資でどれくらいの違いが出るのか知りたい

私たち夫婦はセミリタイアを目指しております。

セミリタイアを目指す上で目標金額の設定が非常に重要になります。

しかしそもそもセミリタイアを達成するには年間の投資額と年利は何%程度必要なのか気になりました。

ただ漠然と投資をし続けても資産を形成するという点で違いはありません。

しかしそれが自分の望んだ結果を得るかどうか計算することで大まかな目算をたてることが可能です。

りょう
りょう

いつまでにセミリタイアを目指し、その後どのような生活をしたいのか。

という目標を明確化して、現状の投資額や投資方針がその目標を達成できるかどうか考えることは重要であります。

それは現状の投資方針に対して安心感や危機感を生み、継続する事や変化を生み出す事が可能になると思います。

またそもそも年利によってどのくらい資産形成額が変化するのかイメージできていなかったため、具体的に計算してみました。

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資産形成の目標額に向けた計算を始める前に

資産形成の計算を始める前の前提条件

資産形成の計算を始めるにあたり前提となる条件や目指すべき目標を整理しました。

目標となる資産形成額

セミリタイアに向けた目標額として以下の4種類を設定しました。

目標金額ステージ月々の配当金収入目安(配当利回り3~4%)
3000万円アッパー層入り7〜10万円
5000万円セミリタイア検討圏内13〜17万円
7000万円セミリタイア可能18-24万円
10000万円完全リタイア可能27-36万円

住まいや家族構成にもよりますが、だいたい5000万円程度の資産形成ができていれば、月々の配当金が支出を上回るためセミリタイアが可能です。

子どもがいたり都内に住んでいたりするなど、ある程度余裕のある生活を送りたい場合は、ざっくりですが7000万円ほど必要であると考えられます。

資産形成のための計算条件

・初期値は400万円(現在私が保有している株式資産の値で設定)

・毎年設定した平均年利で運用したと仮定

・定期×定額投資を想定するため年間投資額は固定

実際には年齢が上がるほど仕事の年収などがアップするので年間の投資額を増やして行くことが可能ですが、シンプルにするために固定しております。

投資による平均年利:0.01%の場合

まずは銀行預金の場合です。

年齢給与投資投資リターン資産総額
29400
301000500
311000600
321000700
331000800
341000900
3510001000
3610001100
3710001201
3810001301
3910001401
4010001501
4110001601
4210001701
4310001801
4410001902
4510002002
4610002102
4710002202
4810002302
4910002403
5010002503
5110002603
5210002703
5310002804
5410002904
5510003004
5610003105
5710003205
5810003305
5910003406
6010003506

55歳で3000万円(アッパー層)貯金できるんですね。

一般的にこれが投資をしない日本人のモデルケースかなと。

銀行貯金の場合は60歳までに5000万円は到達できません。

また仮に貯金額を増加させて5000万円に到達しても、配当などもありませんので貯金を切り崩していくことになります。

投資による平均年利:1.0%の場合

次に銀行の定期預金の場合です。

銀行によって差があるようですが、大きめに見積もって1%としました。

年齢給与投資投資リターン資産総額
29400
301004504
311005609
321006715
331007822
341008931
3510091040
36100101150
37100121262
38100131374
39100141488
40100151603
41100161719
42100171836
43100181955
44100202074
45100212195
46100222317
47100232440
48100242564
49100262690
50100272817
51100282945
52100293074
53100313205
54100323337
55100333471
56100353605
57100363741
58100373879
59100394018
60100404158

銀行に預けるのに比べて3歳ほど早く52歳で3000万円に達しますが、結局60歳までには5000万円は到達できません。

仮に貯金額を増加させて5000万円に到達しても、配当などもありませんので貯金を切り崩していくことになります。

投資による平均年利:3.0%の場合

次に債権投資の場合です。

債権投資の年利も一律3%ではありませんが、ざっくりしたイメージとして3%になります。

「この年利の債権がいい。あの債権ならもっと高い年利で運用できる。」という議論はしません。

年利による運用差を確認したいだけですので、便宜上債券投資で年利3%運用だとこのくらいですよという目安として理解してください。

年齢給与投資投資リターン資産総額
29400
3010012512
3110015627
3210019746
3310022869
3410026995
35100301124
36100341258
37100381396
38100421538
39100461684
40100511834
41100551990
42100602149
43100642314
44100692483
45100742658
46100802837
47100853022
48100913213
49100963409
501001023612
511001083820
521001154035
531001214256
541001284483
551001354718
561001424959
571001495208
581001565465
591001645728
601001726000

銀行に預ける場合と比べて債権は5歳早く47歳で3000万円に到達しますね。

しかも57歳で5000万円(セミリタイア検討圏内)に到達します。

この5000万円を配当金3%の投資先に投資すれば、月に13万円の不労所得を得ることができるのです。

このことから5000万円の資産を形成して配当金を得たセミリタイアを目指すには、少なくとも債権への投資は必要になってくるということですね。

株式投資ほど値動きが大きくないため、自分の年齢や人生のステージに合わせて安全策として債権投資を行うことが有益であるとわかります。

いずれにせよ、銀行に貯金(投資)をするか、債権に投資をするかで5000万円というステージに到達できるかどうかが分かれた結果になります。

投資による平均年利:5.0%の場合

米国インデックス指数S&P500の平均年利は7.0%です。

過去のS&P500の成長率の平均を取るとだいたい7.0%となります。

各年によって利回りの上下は発生しますが、S&P500のインデックス指数と連動する株を購入してずっと持ち続けていると、だいたい7.0%程度だよということです。

ここでは経済成長が緩やかになったと仮定する5.0%という数字で計算してみました。

配当金収入
3%の場合
配当金収入
4%の場合
年齢給与投資株式
リターン
資産総額年間月間年間月間
29400
3010020520161212
3110026646192262
3210032778232313
3310039917282373
34100461063323434
35100531216363494
36100611377413555
37100691546464625
38100771723524696
39100861909575766
40100952105635847
411001052310696928
4210011625267661018
4310012627528371109
44100138298990712010
45100149323997813011
461001623501105914012
471001753776113915113
4810018940651221016314
4910020343681311117515
5010021846861411218716
5110023450211511320117
5210025153721611321518
5310026957401721423019
5410028761271841524520
5510030665341961626122
5610032769602091727823
5710034874082221929625
5810037078792362031526
5910039483732512133528
6010041988912672235630

ついに大台の7000万円に57歳(セミリタイアが可能)到達する事ができました!

3000万円に限って言えば45歳で到達できます。
銀行に預けた場合に比べて10年も早く到達しています。

3000万円到達の時期は債権との差は2年程度ですから、老後に5000万円くらい備えたい場合は債権投資か株式投資をする必要がありますね

また株式投資になるため配当金も発生します。

5000万円の資産がある51歳であれば毎月13万円の不労所得が手にはいります。

りょう
りょう

これを更に投資してセミリタイアを早めてもいいですし、この13万円を使いながらこの時点でセミリタイアしても構いません。

仮定した平均年利5%というのは、過去の実績を見ると決して起こり得ない年利ではありません。

株価が変動してもずっと株を売らずに株を持ち続けた人が、7%成長という恩恵を受けられるのです。

これから投資する我々が金融危機を迎えるのかどうか気になりますが、それでも定期×長期に投資するとリターンがあると言えます。

リーマンショックという歴史的大暴落の直前から投資を初めてしまっていても、なかなか景気が回復しなくて株価が上がらない状況でも。

それでも何年もこつこつ積み立てるとこの平均年利の恩恵を受けることができます。

投資による平均年利:7.0%の場合

上述したように米国インデックス指数S&P500の平均年利は7.0%と言われています。

今後長期に投資した時に、平均するとこれまでと同程度の成長を過程した場合です。

配当金収入
3%の場合
配当金収入
4%の場合
年齢給与投資株式リターン資産総額年間月間年間月間
29400
3010028528161212
3110037665202272
3210047812242323
3310057968292393
34100681136343454
35100801316393534
36100921508454605
371001061713514696
381001201933585776
391001352169655877
401001522420736978
4110016926908171089
42100188297889711910
43100208328699813111
441002303617108914512
4510025339701191015913
4610027843481301117414
4710030447521431219016
4810033351851561320717
4910036356471691422619
5010039561431841524620
5110043066732001726722
5210046772402171829024
5310050778472352031426
5410054984962552134028
5510059591912762336831
5610064399342982539733
57100695107293222742936
58100751115803472946339
59100811124913753150042
60100874134654043453945

おぉ!57歳でついに大台の10,000万円=1億円(完全リタイア可能)を突破しました。

りょう
りょう

私が生まれた30年前から、毎年100万円をコツコツ米国株に投資していたら、ちょうど今頃1億円に到達しているイメージですね。

このレベルになると株式投資の配当金だけで毎月25~35万円の不労所得を得る事ができるので、日本であれば年金も加わり老後の生活はそれなりに豊かでしょう。

仮に支出がそれより多くなってしまったとしても、投資している1億円を切り崩すことで補う事ができます。

この資産形成方法であれば特別な才能などは必要としません。

毎月定期的に一定の金額を投資し続けるだけでよいので、手法の再現性は高いです。

あとはこの7%という平均年利を達成する投資先をよく考える必要があります。

米国株にこだわる必要はありませんが、過去実績のある米国株式の平均年利7%での資産運用により、目標は十分到達可能であることがわかりました。

投資による平均年利:10%の場合

あまり期待はできませんがここ10年のように米国株が急成長した場合のケースです。

平均以上の利回りを達成するとどれだけの影響力があるのか確認したくて計算しました。

りょう
りょう

この数値は目指すというより、年利の威力を知りたいと興味です!笑

配当金収入
3%の場合
配当金収入
4%の場合
年齢給与投資投資リターン資産総額年間月間年間月間
29400
3010040540161222
3110054694212282
3210069863262353
33100861050313423
341001051255383504
351001251480444595
361001481728524696
371001732001605807
381002002301696928
3910023026317971059
40100263299490712010
411002993394102813611
4210033938331151015313
4310038343161291117314
4410043248481451219416
4510048554331631421718
4610054360761821524320
4710060867842041727123
4810067875622271930225
4910075684182532133728
5010084293602812337431
51100936103963122641635
521001040115363462946138
531001154127903843251243
541001279141694253556747
551001417156854713962752
561001569173545214369458
571001735191895764876864
581001919212086365384871
591002121234297035993778
6010023432587277665103586

48歳でセミリタイア可能な7000万円、51歳で完全リタイア可能な1億円へ到達します。

また年利10%運用では58歳時点で2億円に達します

原理からして当たり前ですが、年利の差を強く実感するのは投資金額が大きくなった時ですね(複利の効果)。

このことからもいかに早く投資を始め、大きな種を作れるかが、複利効果の恩恵を最大限受けられるかどうかを左右する要素であることがわかります。

平均年利と各到達額への年齢まとめ

毎年100万円を投資してS&P500の平均年利である7%を達成したと仮定すると、人によってはなんと40代後半(47歳)でセミリタイアを検討することが可能になります!

仮に経済の成長が緩やかで平均年利が5%であったとしても、50代にはセミリタイアが十分可能になるということがわかりました。

以上のことから、平均年利が5%の投資先へ、毎年100万円ずつ投資し続けることで、50代でセミリタイアを達成可能になる事がわかりました。

りょう
りょう

もちろん前提として、投資先の企業・国がこれからも継続して経済成長をしていくという事が必要になりますので、その点ご注意ください!

資産形成に向けた投資額を増加させてより早いセミリタイアを目指す

もっと早くセミリタイアしたい!

年間の投資額をもっと多く増やせる!

と言う方向けに、年間の投資額を増加させた場合の計算結果もまとめて載せておきます。

投資頭金400万円で40代に資産7000万円(月々配当金18-24万円)でセミリタイアしようとする場合。

年間150万円以上を投資して年利7%以上の運用を心がけるとゆとりあるセミリタイアが達成可能だという事が分かりました!

りょう
りょう

年間150万円の投資はコツコツと現実的な範囲で節約すれば実現できるでしょう。

仮に平均年利が5%だとしても、50歳とほぼ40代の終わりでゆとりあるセミリタイアが達成できそうです。

まとめ

  • 目標に到達できるかどうかはシミュレーションによってある程度は予測可能
  • 貯金でも3000万円に十分到達できるが、配当金もなく資産を切り崩す必要がある。
  • 5000万円のセミリタイアには債権のような年利3%以上の資産に投資が必要
  • 7000万円のゆとりあるセミリタイアには株式のような年利5%以上の資産に投資が必要
  • 複利の恩恵を受けるには、1日でも早く投資し、1日でも長く運用期間を確保する事が有効

いかがだったでしょうか。

実際に投資額や年利をシミュレーションし、到達年齢を割り出す事で自分でも十分達成可能なんだとデータで確認でき安心する事ができました!

りょう
りょう

今の生活を続けても目標に到達できるのか不安なまま歩むのは非常につらいですからね…

また仮にセミリタイアを目指さなくても、いくらの投資でどの程度の資産形成をすることができるのか計算することは有益だと思います。

コメント頂ければ計算式の入ったスプレッドシートをお渡ししますので、ぜひ皆さんも目標設定の上で計算してみてください!

God bless you!

実際の資産形成状況をまとめています。

シミュレーション通り進むのかどうかは結果論ですが、少なくとも想定通り歩めているかどうか点検したり、投資額を増やすかどうか判断する上でも確認は必要です。

米国への株式投資を始めるなら証券会社を開設しましょう。

楽天証券かSBI証券がおすすめです。

資産形成において投資額を増やすためにはどうすればいいでしょうか。

当然収入を増やすことが重要ですが、同時に支出を減らすことも重要です。

効果的な支出削減には断捨離がオススメです。 

この記事を書いた人
りょう

某都立大学院で化学専攻。大手企業で5年間最先端研究開発に携わった後、日立系IT企業で営業として活動中。

愛妻と娘の3人暮らしでホームスクール中。
将来は子ども食堂の運営、クリスチャンスクール、異世代間シェアハウスの設立を目指しています。

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マムレ日記|クリスチャン夫婦のホームスクール日記
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