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Go To Eat キャンペーンってご存知ですか?
本キャンペーンを活用して、お寿司が何度でも食べ放題という “無限くら寿司” が流行りましたね。
私たちも流行りに乗って実践してみたので、どのくらい援助されたのか振り返ってみました。
また国からお金が配られる事の意味を考え、将来の金融教育に活かせないかな?と思い記事にしてみました。
この記事では国策に便乗して “無限◯◯” を楽しみつつ、国がお金を配る事で我々にどのような影響が出てくるのか考えています。
記事を読み終えると、目に見えない資産の減少から資産を守る必要性を実感いただけると思います。
GoToEatキャンペーンとは
GoToEatキャンペーンとはざっくり言うと、国が補助金出すから国民の皆さんで外食産業を盛り上げましょう!という国策です。
なぜなら新型コロナウィルス感染拡大により、ロックダウンや外出自粛により国家規模で飲食業や観光業が大打撃を受けてしまったからです。
具体的には2種類の補助金配布があります。
1)食事券の購入
12,500円分の食事券が10,000円で買える⇨25%分補助
2)ポイントの付与
オンライン予約によりランチタイム500ポイント、ディナータイム1,000ポイントの付与
※2020年11月25日時点で、2)のキャンペーンは政府予算に到達したため終了となっています。
補助金が付与される詳細条件は農林水産省の公式HPに書かれています。
2)のポイント付与が “無限◯◯” の火付け役
GoToEatキャンペーンではこの2)ポイント付与が特に話題になりました。
なぜなら支払い金額の大小に関わらず500ポイントないし1,000ポイントが付与されるからです。
具体的には1000ポイント付与されて1,000円分の食事をすれば実質0円で食事が可能になります。
これをくら寿司、ココスなどだいたい1,000円で食事ができる飲食店を利用すると…
ざっくり1000円分食事する
⇨1,000ポイント付与
⇨付与ポイントで1,000円分食事する
⇨1,000ポイント付与
⇨付与ポイントで1,000円分食事する
⇨以下略…
という無限サイクルが達成可能なキャンペーンなのです!(通称無限くら寿司・無限ココスetc…)
ちなみに初めはもっと凄い裏技がありました笑
裏技が気になる方は「トリキの錬金術師」でお調べください!
SNS上では無限◯◯は国推奨の合法利用でありながら、あまりに非日常すぎる現象であるためか賛否両論でしたね。
私は甘んじて利用させていただきました!
GoToEatキャンペーンの利用実績
私たち夫婦はGo To Eat キャンペーンの利用が後発であり、10月初旬から利用してみました。
国から給付された合計金額は20,000円とそれほど大した実績にはなりませんでした!笑
訪問したお店 | 訪問回数 | 補助金額 |
くら寿司 | 4回 | 8,000円 |
ココス | 2回 | 4,000円 |
フレッシュネスバーガー | 5回 | 8,000円 |
合計 | 11回 | 20,000円 |
私がはじめたときにはすでに無限くら寿司が広まっており、みんながくら寿司を予約したため全然予約が取れませんでした。笑
ポイント事業の給付金の政府予算は616億円と言われてますので、私みたいな人がだいたい400万人程度全国に存在する計算になります。
Go To Eat キャンペーンを利用した感想
ほぼ0円でお腹いっぱいお寿司やハンバーグなどが食べれる。
初回は半信半疑でしたが、実際にポイントが付与されると感動しました。
しかし何回か利用すると正直この体験には戸惑いを覚えました。
なぜならこれまでの人生で、ここまではっきりと自分の日常へ国からお金が配られた体験があまりなかったからです。
今回国からお金を全面的に支援される感覚を初めて味わいましたね。
家計的にも助かりましたし、なにより妊娠中の妻が料理するのも一苦労になってきたので、気兼ねなく外食が出来てとても助かりました!
そしてもう1つ強く実感した事があります。
それは国の状況や方針によっては、資産は目に見えない形で価値を減少させていくのだと言うことです。
お金が配られるということは、お金の価値が下がっていくということ
今回のGo To Eat キャンペーンなど、日本政府や日本銀行(日本の中央銀行)から国民に向けてお金が配られるということは、我々国民にとって一見とても助かることに思えます。
しかしデメリットも確かに存在します。
なぜなら日本政府がお金を配るということは、インフレが起きやすい状況になる、つまりお金の価値が下がる方向へ向かう事を意味するからです(正確には日本円の価値)。
具体的には、今回のように政府からお金が配られると一時的にはそのお金で生活が楽になります。
しかしお金の価値というのは絶対的な価値ではなく相対的な価値であるため、長期的に見れば手持ちのお金の価値が減少しています。
極端な例ですが「あなた以外の人が1万円しか持っていない状況で、あなたが100万円持っている状況」ではあなたはお金持ちです。
しかし政府からお金が配られて「あなたも他の人も全員が100万円持っている状況」になると、あなたは平均的な人になります。
このような理由から、Go To Eat キャンペーンのようなバラマキ政策は我々平民にとって非常に助かる一方で、リスクなく甘い果実をいただけるわけではないということがわかります。
インフレの影響を身近に感じる具体例
インフレによる物価上昇の影響は日本ではなかなか感じづらいかもしれません。
なぜなら日本ではインフレ率の上昇が非常に緩やかだからです(なんなら長らくデフレです…)。
物価上昇が感じられる身近な例として、ガリガリくんが印象的ではないでしょうか(私だけでしょうか笑)。
私は20年前くらいからガリガリを食べていましたが、だいたい60円で購入できたと思います。
しかしそのガリガリくんは2017年に60円から70円に値上がりしました。
これはガリガリ君の価値が上がったのではなくインフレにより日本円の価値が下がった事により、同じものを購入するのにより多くのお金が必要になったという事を示します(実際はもっといろいろな理由があると思いますが)。
蛇足ですが、値上げしたにも関わらずガリガリくんの人気を下げなかったCM戦略は圧巻でした!
また書籍類も値段が記載されているので物価が上昇していることがわかりやすいです。
例えば数十年前に発行された古本の値段を確認すると180円など、今より安価な値段で販売されたことがわかります。
これは本の値段が当時安かったのではありません。
時間が経過するごとにインフレによる物価上昇が起こり、相対的に日本円の価値が下がり、同じ一冊の本を購入するために今では1,000円以上支払う必要があるのです。
いずれもインフレの影響によって値上げがなされた事が一因です。
必ずそうなるわけではありませんが、ざっくりした理解をするなら、時間が経過すれば経過するほどお金の価値自体は相対的に下がっていくと考えてもらっていいでしょう。
資産は価値が減少しない場所に保管しよう
インフレ対策のために日常から資産の価値が減少しない場所に資産を保管しましょう。
なぜならインフレは国家全体の大きな流れですので個人で立ち向かう事はできないからです。
我々国民はこの流れに逆らうのではなく、この流れの中にいても安心できる場所を探す必要があります。
具体的にはインフレ率よりも高い比率で資産を増やす事ができる債権・株式やインフレにより価値が減らない不動産などの現物資産への投資です。
投資というとリスクが心配になられるかもしれません。
しかし実は我々の親世代も「インフレにより資産の価値が減少しない場所」に投資していました。
銀行預金がインフレから資産を守る場所だった時代
それは銀行です。銀行も立派な投資先の1つです。
信じられないかもしれませんが1980年代は銀行金利が年利5〜9%もありました。
そのため当時は銀行に投資すれば、例えインフレで毎年2%価値が減少するとしても、毎年それを上回る5〜9%の比率で資産を増やす事が出来たのです。
しかしご存知のように状況は変わり、銀行の年利は0.002%まで低下しています。
もし100万円を銀行に預けたとすると、1980年代の金利5%では1年後に105万円になりましたが、現代の金利では100万20円にしかなりません。
もし100万円銀行に預けて10年放置したらどうなるでしょうか。
1980年代の金利5%では163万円、現代の金利では100万200円と差額63万円です。
以上から1980年代に銀行は「インフレにより資産の価値が減少しない場所」だったと言えるでしょう。
これは凄い状況です。元本割れが無いノーリスクの状態で、現在の株式以上のリターンを得られるという、ノーリスク・ハイリターンを実現できる時代でした!
銀行預金に変わる資産形成の軸が必要な時代
状況が違う私たちが同じように貯金だけしていても、先人たちと同程度の資産を築くことはできません。
なぜなら銀行金利において現代に生きる私たちは先人と全く違う状況に置かれているからです。
状況や事情が変わったにも関わらず、過去の経験則にとらわれて貯金こそ誰にとっても資産を築くための主軸と考えるのは少し危険だと私は思います。
かつては貯金こそ誰もが安全に資産を築くための主軸でした。
それは事実でしょう。私たちの祖父母世代、両親世代にとって重要な投資先でした。
しかし ”現代” はどうでしょうか。
私は銀行預金は資産を築くための主軸ではなくなっていると考えています。
貯金する事は間違いなく大切です。
投資を始める前にまず貯金で生活防衛資金をしっかりと確保しなければなりません。
しかし日本円のみを貯金しただけではインフレ対策は出来ていません。
そのため株式投資とは別の意味でリスクが高いとすら考えています。
貯金は絶対に必要なことですが、私たちの時代はそれを主軸に考える事は難しいのではないかというのが私の考えです。
資産を築くうえで「貯金はダメ!」とか「投資は危ない!」とか極端な意見に振り回されず、あなたの状況に合わせてバランス感覚を持って取り組みたいですね。
それでもまだ一歩踏み出せないあなたへ
それでも「貯金以外の投資なんて元本割れするリスクがあるじゃないか!株式投資なんてリスクが高すぎる!」という人はいます。
実際に私の友人にもたくさんいます。なぜならそれは事実でもあるからです。
元本割れするリスクは実際にあります。一般的にも株式投資もリスクが高い投資であると認識されています。
そんな方に私が勧めたいのは、まずはあなたが安心できるリスクの範囲内で始めてみては?ということです。
具体的なリスクコントロールの方法の1つが元本が割れてもいいような少額から始める事です。
まずは資産を築くための投資ではなく、投資に慣れるための投資を始める事を勧めています。
今は100円でも投資できる時代です。
まずは10,000円、それすらも嫌なら1,000円からはじめる事を心からおすすめします。
もし1,000円投資した場合、その直後にリーマンショックが起きたとしても500円の損が出るだけです。
世界中が大混乱した空前絶後の金融危機でたった500円失うだけ。
500円失うのは絶対嫌!という方は…おっしゃる通り投資はやめた方が良いと思います。
むしろ投資で心がすり減ってしまいます。
将来の安心を目的にはじめた投資で、今が不安で耐えきれなくなってしまうのは本末転倒ですからね。
以上からどうしても怖くてはじめられない方は、怖くない金額からはじめてみる事をオススメしています。
いきなり「投資で数百万円利益がでました!」なんてレベルで投資する必要はありません。
まずは1,000円でも100円でもあなたが安心できる範囲で始めて、投資自体に慣れていくことを心からオススメします!
Go To Eat キャンペーンの最大の恩恵は金融教育だった!
今回はGoToEatキャンペーンを利用した感想と、これを金融教育に活用できないかな?と考えた事から生まれた記事になりました。
政府のキャンペーンからありがたく恩恵を受けつつ、資産の価値が減っていくインフレを身近に感じる事例です。
こういう身近な出来事を通して、子どもにわかりやすく何かを伝えていける親になりたいと思います!
旅行に興味がない私たち夫婦はGo To Travel キャンペーンの恩恵を受けれませんので、またこのような手軽なキャンペーンがまたあれば積極的に利用したいと思います。
God bless you!
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