こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!
昨今米国株投資がブームとなりコロナショックを経験し株式投資自体が少しずつ浸透してきました。
株式投資はリスクもあるためはじめる前にしっかりとした準備が必要です。
しかし何をしたらいいかわからないという人も少なくありません。
とりあえずオススメされるがままに「楽天証券でつみたてNISAを解説して楽天VTIへ投資する!」という方法も最初はいいでしょう。
しかし長期的に投資を行っていくのならば、また投資によって資産を形成していくのならば、自分自身でしっかりと理解し確認した方が良いポイントがあります。
それは生活防衛資金・支出・目標資産・リスク許容度の4点です。
この記事ではなぜその4点を確認すべきなのか、具体的にどのように確認するのか紹介します。
この4点を抑えることでより安心・安全に、また計画的に資産を積み上げる準備ができるようになります。
私はとりあえず投資をはじめた人ですが、この4点をまったく気にしていませんでした。
しかしネットや本で勉強する中でこの4点は誰もが抑えておくべきと
投資して良いお金と貯金しておくべきお金を分類する
あなたは投資してよいお金と貯金しておくべきお金を分類できるでしょうか。
貯金しておくべきお金は生活防衛資金や直近で使うと分かっているお金、投資して良いお金はそれ以外です。
特に生活防衛資金の金額があなたの場合いくらなのかは把握しておきましょう。
投資資金とは別枠で生活防衛資金を支出6ヶ月分確保する
生活防衛資金として現金を毎月の支出6ヶ月程度は常に確保おきましょう。
これは明日から収入がなくなっても生活のために投資資産を売らなくて良いようにするためです。
たとえば1ヶ月分しか確保していない場合、その1ヶ月の間に再び収入を取り戻せない限りは投資資産を売る事になってしまいます。
米国株式への投資は長期的に見てプラスになることが期待できますが、短期間ではマイナスになる事もあります。
もし生活防衛資金が十分にない状態で急にお金が必要になると、マイナスになった株式を現金化せねばなりません。
長期的に投資することでリターンを狙う投資ですので、短期の現金化を避けるために生活防衛資金は支出の6ヶ月分は確保することをおすすめしています。
ただ一般的に言われている分量なので必ずこうしなければいけないわけではありません。
そのため「実家ぐらしの独身社会人」で最悪生活費は親に頼れるのであれば、生活防衛資金は1,2ヶ月程度あれば十分でしょう。
もちろん親が許してくれればですが!笑
1年以内に使うと分かっているお金は投資せずに現金で確保
1年以内にある程度まとまったお金を使う予定がある場合、生活防衛資金とはさらに別枠で現金を確保しておきましょう。
何度も言いますが米国株式でも短期的には下落する可能性があります。
例えば今日100万円投資して、明日から急落して1週間後に50万円になることもあるのです。
それが5年後に100万円に戻り、10年後150万円になる。
実際世界大恐慌のリーマンショックでは株価指数であるS&P500の値は、下落前の水準に戻るのにだいたい5年かかりました。
そのため直近で利用する可能性のあるお金は投資せずに現金で持っておきましょう。
例えば私たちは近々引っ越し予定なので、引越し予算は投資せず現金で確保してます。
月々の支出をざっくり管理できるようにする
生活防衛資金の確保と同時に月々の支出についても管理できるようにしましょう。
なぜなら適切な支出管理を行う事ができれば月々の投資額を増やせるからです。
もし生活防衛資金が溜まっていない方はまず支出を抑えることからはじめてみてください。
収入を1%上げる事は簡単ではありません。
しかしコストカット1%の実現は比較的容易です。
やれば誰でもできるため、月々の支出管理をざっくりでもよいので必ず行いましょう。
支出を把握して抑えられる支出を抑える
月々の収入は給与明細から確認できますが、支出は意識しないと確認できません。
私は支出管理にマネーフォワードMEを活用しています。
銀行とクレジットカードを登録することでほぼすべての支出を把握することができます。
私も実際に数字で支出管理したところ思った以上に生活にお金がかかっている事がわかり驚きました。
私たち夫婦は不必要に支出しているつもりはありませんでしたが、月々20万円の支出があると知り驚きました。
支出管理の重要性については以下の記事で解説していますので合わせてお読みください。
私たち夫婦の支出を公開していますので比較していただいて支出削減の参考にしていただければ嬉しいです!
支出を抑えるなら断捨離がオススメ
支出を抑える方法はいろいろありますが私たちは断捨離をオススメしています。
なぜなら何かを所有するときにお金を支払う必要があるからです。
そのため今持っているモノを捨てることに、また新たにモノを持たないようにすることに特化した断捨離は支出を抑えるために有効なのです。
今持っているモノを手放すだけなので、やろうと思えば誰でも実現できるのが断捨離です。
私は学生時代に断捨離にドハマリしたため生活に必要そうなモノまで断捨離してみました。
断捨離経験を記事にしたので参考にしてみてください。
○スマホ断捨離⇨年間2万〜10万円の節約
◎通信費の断捨離⇨月5000円の節約
✕パソコンの断捨離⇨年間2万〜10万円の節約だけど…失敗(笑)
○お酒の断捨離(禁酒)⇨月5000円〜1万円
◎モノコトの断捨離⇨節約効果は無限大
私は断捨離を始めて「本当に必要なモノは何なのか」をよく考えるようになりました。
おかげであまりお金を必要としない価値観を形成することができたように思います。
いつまでにいくら資産を築いておきたいのか目標を立てる
あなたが具体的に何歳までにいくらの資産を築いておきたいか目標を立てましょう。
なぜなら最終目標が決まらなければ毎月の投資額がわからないからです。
私は具体的な最終目標を設定し、平均年率何%の投資先に、年間の投資額がどの程度必要なのか計算しました。
もちろん毎年の年率なんてバラバラですから確実にこのシミュレーション通りになるわけではありません。
しかし計算してみるといろいろな事がわかります。
目標額が高すぎて実現が難しい場合は目標を再設定する必要があるかもしれません。
節約して年間の投資額を増加させたり、債権と株式の比率を変更したりする必要が出てくるかもしれません。
大まかでも目標を設定することができれば毎月の投資額は適切か、現在の投資方針に従うことで目標を達成できるかどうかなどを判断することができます。
特に具体的な目標がないならば、とりあえず年間の投資額だけ決めて資産金額を大きくするという目標でもいいと思います!
最終目標が高すぎる場合は投資以外で解決する
ただし目標設定について注意があります。
絶対に間違えてはいけないのは目標額が高すぎるにも関わらず、無理やり達成しようとして投機(ギャンブル)を行ってしまう事です。
これだけは絶対にやめましょう!
本ブログでは堅実な投資で着実に資産を増やす事を推奨しています。
デイトレードのような投機的な短期売買はリスクが高すぎて全くオススメできません。
もし年間200万円投資したいのに投資可能な金額が100万円だった場合、様々な工夫が必要になるでしょう。
節約による支出削減だけでなく、転職や副業などによる収入の増加も考えなければいけないかもしれません。
それでも届かない物は届かないのです。
投資はお金を無限に増やしてくれる万能なツールではない事を覚えておかねばなりません。
あくまで堅実に、しかし貯金よりも効率よく資産を増やしていくツールです。
私たちも最終目標額を1億円とし年間投資額を150万円と設定していますが、あと少し届かない気がしています!笑
投資はロングランだと思うので数年かけて継続できる目標額を見つけていこうと思います。
リスク許容度を知る
あなたのリスク許容度をざっくりでも良いので考えておきましょう。
リスク許容度とは資産の一時的な減少がどの程度なら動揺せずに耐えられるかということです。
なぜなら10年20年と投資していく中で、一時的な大幅下落は必ず経験する事になるからです。
過去の歴史を振り返ってみましょう。
短期的な大幅下落
米国株の1日での最大下落率は1987年10月19日に記録した22.61%です。
ブラックマンデーという呼び名がついたほど歴史的な1日です。
もし1000万円投資していたら、1日で200万円もの資産減少がおきるわけですよ。
ちなみに2020年3月16日の12.93%の下落がコロナショックによって引き起こされ、歴代2位となっております。
幸か不幸か私はコロナショックによる歴代2位の下落を経験しました。
そしてめちゃくちゃ動揺したことを覚えています!笑
長期的な大幅下落
長期的な下落で有名なのが2008年頃におきたリーマンショックによる暴落です。
なんと520日近くかけて54.4%もの下落が起こったのです。
1日における下落幅は大きくないかもしれませんが、約1年半下落し続ける相場に向き合うわけです。
もしこの時期に積立投資を行っていると投資しても投資してもマイナスになっていく相場を耐え続けることになります。
想像しただけでしんどいですね。来る日も来る日も終わりの見えない下落を経験し続けるわけですよ…
しかも最終的には資産が半減するところまで落ちる。落ちるところまで落ちていくわけです。
株式投資を行う以上はこのような下落を経験することが無いとは言い切れません。
いやむしろ20年30年投資するなら1度は確実に経験することになります。
このような下落相場でも株式市場から退場せずに淡々と積み立て続けられるかどうかが、資産形成には必要不可欠な姿勢です。
そのためにも自分自身のリスク許容度はざっくりでも考えておきましょう。
リスク許容度について具体的に考えてみる
リスク許容度について具体的な事例で考えてみましょう。
化学メーカー勤め×田舎の激安社員寮暮らし×20代独身男性の場合
24歳新卒社員であった昔の私をイメージしてみます。
この場合リスク許容度はとても高いでしょう。
なぜなら支出が少なく、かつ投資期間も30年以上確保できるからです。
手元の資産が一時的に半減しても生活への支障がほとんどありません。
月々の支出が数万円程度であれば生活防衛資金として50万円くらい手元に置いて、あとは100%株式に投資しても良いくらいです。
○結婚や引越しなどなど大きなお金を使う予定がある。
○登山やクライミングなどが趣味であるため、怪我などで定期的な収入が途絶える可能性がある。
などの理由があれば生活防衛資金を適当な金額に増やすなど、個人の必要に応じてリスク許容度を下げればよいのです。
東京都内在住×30,40代夫婦の場合
だいたい今の私をイメージしました。
この場合は先程の例と比べてリスク許容度が下がります。
なぜなら月々の支出が増加し、子どもの誕生や進学、親の介護など様々イベントがおきるからです。
例えば出産や赤ちゃん用品の確保にまとまったお金が必要になります。
広い家を借りようとすれば家賃もあがるでしょう。
また将来大学に通わせるための学費を確保する必要があるかもしれません。
あと20年もすれば場合によっては親の介護が始まります。
そのため独身に比べて高い生活防衛資金を確保して急な支出に対応できるようにしなければなりません。
また手持ちの資産も株だけではなく株が下落する際に下落しづらい国債や金などにも振り分けていく必要があります。
たとえば国債・金:株の比率を3:7や5:5などと設定してもいいでしょう。
ただし別に株式100%でも問題はありません。
例えば
など、あなたがそのリスクを背負う覚悟を支えてくれる何かしらの理由があればいいのです。
何度も言いますが大切な事はどんな相場でも退場せずに淡々と積み立て続けられるかです。
リスク許容度を上げること自体は目的ではありませんし、高ければいいというものでもありません。
とにかく自分が納得できる範囲で設定しましょう。
机上の空論で話してもあまり現実味がわきませんよね。
実際にやってみると分かってくると思います!
リスク許容度は状況や経験で変化していく
リスク許容度は人それぞれの状況や経験で変化していきます。
なぜなら実際に資産が増減することで価値観や考え方が変化するからです。
偉そうな事を言っていますが投資を始めた私は資産の一部が−3万円下落しただけでもオロオロしていました笑。
でもとにかく気にしないでできるだけ金額の変動は確認しないでコツコツ積み立てるようにしました。
しばらく積立投資していくと日常的にどの程度上下するのかなどが分かってくるので、少しずつリスク許容度が上がっていったように思います。
経験や慣れも必要になってくると思います!
初めは少額でリスクを取らずにはじめた方が安心です!
株式投資は準備をしてから始めよう
まだ投資をはじめていない人はとりあえずつみたてNISA×楽天VTI投資をはじめてもいいと思います。
しかし今後継続していくなら生活防衛資金・支出管理・目標資産・リスク許容度については必ず抑えておきましょう。
そうすればギャンブルみたな投資ではなく、誰でも着実に資産を増やしていけるようになります。
急に焦って考えるのではなくじっくり考えてみても構いません。
誰かと比較するのではなく、あなたにあった資産形成の助けとなれば嬉しいです。
God bless you!
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投資で最も重要なことは「どこへ投資するか」です。
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