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週5日勤務が当たり前の時代ですが、週4日勤務をしてみたいと思いませんか?
そもそも日本人は有給取得率が50%と低く、休暇を能動的に取得しない国民です。
またサラリーマンという和製英語が海外で通じるのは、過労死してまで働く日本のビジネスマンが世界的に有名だからです。
まさに高度経済成長時代の価値観を象徴しています。
しかし私を含め新しい世代の価値観に変化が起きています。
人生のすべてを会社と仕事に捧げるのではなく、愛する家族や大切な友人と過ごす時間を優先する価値観です。
働き方の多様性が企業でも重要視され、日本マイクロソフトは週4日勤務を試験的に取り入れました。
時代とともに価値観も変化しており、週4日勤務の実現はやろうと思えばできる時代になっています。
しかし実際に週4日勤務を行うとどのような様子になるのでしょうか。
今回は有給取得率100%のわたしが新しい働き方を模索するために週4日勤務(週休3日勤務)にチャレンジした感想をお分かちします。
この記事を読むと週4日勤務を実現すると仕事と収入がどのように変化するのかがわかります。
週5日勤務は働き方の歴史的な大改革の結果

現代では当たり前の週5日勤務制度ですが、歴史的な働き方改革によって実現しました。
なぜなら1926年にアメリカ自動車会社フォードが導入した事がきっかけでした。
日本で最初に導入したのは松下電器(1965年)で、その後日本の企業に徐々に広がっていきました。
そもそもそれ以前は週6日勤務が当たり前でした。
週6日勤務と決めた前の時代は、そもそも盆・暮れ・正月しか休みがありません。
毎日生きるために働いていた時代なので、江戸時代はほとんど休みはなかったそうです。
フォードさんや松下さんが導入した目的もただ単に休みを増やしたいと考えたのではありません。
休みを導入する事で消費が増え社会が活気づくから、自己研鑽の時間を持たせて社員が成長するから、などの目的がありました。
つまり現代が週5日勤務なのは、産業革命以後の先人たちが休暇の重要性に気づいたからです。

週休1日が当たり前の世界…?
今は恵まれた時代なのですね…
産業革命時代には週6日勤務から週5日勤務にする新しい働き方が出てきました。
そしてIT革命時代では週4日勤務という新しい働き方も出てきています。
実際どんな効果があるのかは先人たちのように考える必要はありますが、新しい時代や価値観に合わせて新しい働き方が生まれている時代なのです。
年休を行使して週休3日勤務を1か月体験

将来の新しい働き方を検討するために

いつか週休3日を1か月くらい体験したいなぁ
くらいに考えていましたが、年休を1ヶ月に4日も行使しなければならないので少しハードルが高かくなかなかトライできませんでした。
ところがある日にたまたま私の会社だけ、ある月の第一および第三月曜日が祝日であることに気づきました。
これは第二および第四月曜日に年休を行使すると週休3日勤務が可能になる状況です。
年休も2日行使という最低限に抑えられる絶好の機会。

おぉ、おもしろそう!
これはいい機会だ!
えいっ(年休申請)!
という事で毎週土日だけでなく月曜日を休みとする週休3日勤務を体験する事になりました!
職場も「今月は3連休が2回もあっていいよな!」というウキウキ気分だったのでしれっとまぎれることに成功したため大した波風も立たなかったです。
週休3日勤務を行った省察

結論としては、最高の1か月間でした(自分比)。
ホームスクールのためとかじゃなくてもいいからぜひこの記事を読んでいる人にも取って頂きたい。
1つだけ言えることは「週休3日勤務は大いに体感する価値がある!」ということです。
気持ちの面でも実際の効率の面でも効果的だったという「体験」はしました。
科学的な知見はまだわかりませんが!笑
気づいたこと1:質/量ともに集中できた
当然の事かもしれませんが、まぁ仕事が回らないです笑

週に8h分の業務時間を削ったので
社会人になって初めて仕事が回らないという感覚を持ちました!
もともと研究開発職だったからかもしれませんが、それまでは1か月の中でも仕事量にムラがありました。
ガシガシやらなきゃいけない時もあれば、ゆったり考えながら新しいことに手を出す日もある。
しかしこの月は事情が違います。
休んだ1日分の仕事を残り4日で受け持つ必要があるのです。仕事時間が20%減です。
そのため火曜日の朝からPCを起動した瞬間にギアが全開でした。

メールチェックと1週間のスケジュール立て、
効率的な実験の組み立てなど、めちゃくちゃ集中して取り組んでいました。
なにせ時間がないんで!笑
ずっと続けられるか分かりませんが、個人的にはすごく集中した密度の濃い仕事をできたという印象ですね。
気づいたこと2:仕事したくなる
それまで培ったリズムのためか、仕事が回らない切迫感のためかわかりませんが、3連休最終日の夕方くらいから仕事したくなりました。
私は長期連休取得時にも最終日に仕事がしたくなります。
よく休んでリフレッシュすると仕事に前向きになれます。
それに近い感覚が得られ、毎週月曜日夜になると明日早く会社行ってみようかなと思えるほど仕事しようと思えていました。

基本仕事に行きたくないという人が多い中、
1日多く休むだけで仕事に対して前向きになれるのは大きな発見だなと思いました。
気づいたこと3:しっかりリフレッシュされる
もともと土日にがっつり予定を入れるタイプだったため、正直月曜日が1週間の中で一番疲れていました。
私の場合クリスチャンなので日曜日は教会に行っていました。
学生時代に通い始めた教会なので、片道2hくらいかかってます。
それもあいまって月曜日というのは最も体が疲れていたんですね。
しかし月曜日が休みとなると平日に予定を入れれる友人もおらず、1人で過ごすことになります。
読書や勉強などするのですが、必然回復優先モードになりました。
そのため火曜日には全回復の状態で勤務できるようになり、結果仕事の質も上げれることができたのですね。

松下電器の松下さんが週休2日を自己研鑽や回復のために導入しましたけれど、
それがいかに重要かという事を身をもって体験したわけです笑
気づいたこと4:プライベートに余裕がでる
上述したように予定を入れて行動的になるとプライベートに時間的余裕がなくなっていました。
(まぁ社会人になっても学生みたいな要領で予定を組むからいけないのですが…)
ですが月曜日がまるまる回復dayになると思うと、土日を全力の限りで走り抜ける事ができます。
その結果かつてないほどに集中した土日を過ごすことができました笑
明日は仕事かぁ…って思いながら日曜日を過ごすのではなく。
明日は休めて勉強もできる!って思いながら日曜日をかけぬけるすがすがしさったらないですね。
どのように週休3日勤務制度を実現するのか

月曜休みというバッファを挟むことで、仕事もプライベートも集中力が上がり、
自己研鑽できる日を半日以上確保できるという素晴らしい制度であることが分かりました。
同時に仕事時間が20%近く少なくなるのはやはり痛かったです。
もしこの制度が利用出来て「労働時間が80%になるので給与も80%になってもいいか」と
言われると正直悩みますが、それでもいいと言えるほどの充実度でした。
ではこれを現代の日本でどのように実現するのか。
一番簡単なのは、会社にそのような制度があれば利用することです。
ただまだ日本企業の場合「育児や介護など」を理由にしないと
週休3日や時短勤務といった選択肢を取れないことが多いです。
実際私の所属する会社では育児を理由にしても週休3日は選択肢にすらありません。
そこで妥協案として「時短勤務」にて同量の時間を捻出することを考えました。
時短勤務により実質労働時間を週休3日勤務とする
1日マイナス2hすることで、実質的には週休3日勤務と同様の仕事量になります。
当然この場合でも給与は従来比80%に減額します。
ただ結局は週5日働いているため妥協した感が否めません。
実労働時間が同じでも週休3日勤務と週休2日勤務&時短勤務とは似て非なるものだと思います。
とはいえ総労働時間を減らすという意味で、現状の制度ではこれが妥協点。
ただこれだと納得いかないのでもう一歩踏み込んで考えてみました。
私の会社は「時短勤務5h」が可能です。
つまり週5日×5時間/日=25時間。従来比62.5%の労働時間!
1日3時間近く早く帰れると考えると一見の価値ありです。
勤務時間と給与一覧(2020年3月現在)
1日の労働時間 | 従来比率 | 給与 |
7.45時間(通常) | 100% | 25万 |
7時間 | 87.5% | 21.9万 |
6.5時間 | 81.3% | 20.3万 |
6時間 | 75% | 18.6万 |
5時間 | 62.5% | 15.6万 |
毎日AM半年勤務みたいなものです。
当然給与も同比率で減額されます。
5時間勤務の場合は手取り25万だったのが15.6万。通常分から約10万減額!

これは今までと同じ生活をするのは難しいですね…笑
しかしここで重要なポイントは福利厚生による補助金は減額されないこと。
特に通勤費や家賃補助が適用され続けるのは大きいです。
生活における3大支出は住居費・交通費・食費です。
労働時間は減ったのに住居費と交通費への補助金額は変わらない。
なんかこれなら本格的に行ける気がしてきませんか!
朝から午前中は家でホームスクールを行い家族と過ごし、午後は会社で勤務。
ホームスクールを行うという観点で言えば、週休3日勤務制度よりも充実度が増し加わるとすら思えますね。
現代において週休3日勤務の代替案としては、毎日6.5時間~5時間時短勤務が候補と言えるのではないでしょうか。
私は子どもが与えられたらおそらく5時間の時短勤務を選択すると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
働き方が多様化した現代において週休3日勤務制度が選択できるように企業側に制度を整えて頂きたいですね。
同時にホームスクールを行う家庭において、時短勤務制度は整っていることが分かりました。
何にどのくらい時間を使うのか。
それはそれぞれの家族の選択次第ですが、私は時短勤務など1つの選択肢として考えてもよいかなと思いました。
ありえるかわかりませんが、いつか週休3日勤務&5時間時短勤務を同時にとれる日が来ることを待ちわびています!(給料どうなるんだ!笑)
God bless you!
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生活における3大支出は住居費・交通費・食費です。
その住居費をどのようにおさえるか考えてみました。