こんな疑問をお持ちの方におすすめの記事!
クリスチャンはお金についてどのように考えたらよいのだろうかと悩んでいませんか?
実は聖書からクリスチャンが持つべき姿勢やお金の取り扱い方の原則を知ることができます。
私はROSE Publishingが出版した「聖書はお金について何と言っているか(原題:What the Bible says about Money)」を読み、お金に関する原則を学ぶことができました。
今回は箴言からお金にまつわる具体的なアドバイスについて記事にしました。
旧約聖書の箴言とはいわゆる金言集のことです。
その箴言はイスラエル王国を最も栄えさせたソロモン王の金言が書かれたものです。
ソロモン王はあらゆる事業を手掛けて成功に導き、栄華を極めた人物の1人。
そしてお金に関しても多岐多様な考察を行っており、箴言の中には具体的なアドバイスが随所に散りばめられています。
この記事を読んでいただければ、栄華を極めたソロモン王が勧める”お金にまつわる健全な姿勢”を学ぶことができます。
私たち夫婦はプロテスタントのクリスチャンです。信仰について気になる方はこちらの記事を読んでいただけたら嬉しいです。
賄賂でお金を受け取ることはしない
神さまは不正を嫌われ、不正によって得た富は信頼関係を壊します。
そのため賄賂について明確に言及しています。
何もせずに大きな富を得るチャンスに見えるかもしれませんが、賄賂は決して受け取らないようにしましょう。
利得を貪る者は自分の家族を困らせ、賄賂を憎む者は生きながらえる。
箴言 15:27
悪しき者は人の懐から賄賂を受け取り、さばきの道を曲げる。
箴言 17:23
お金を得るための詐欺は行わない
神さまは詐欺を行うことをよしとしません。
なぜなら賄賂と同様に不正を憎まれるからです。
確かに苦労せず騙し取ったお金は一瞬の満足をもたらすかもしれません。
しかしその後には苦々しさや虚しさが溢れかえります。
決してお金を得るために人を騙す詐欺は避けましょう。
だまし取ったパンはうまい。
しかし、後でその口は砂利でいっぱいになる。
箴言 20:17
仕事やビジネスでは正直でいる
神さまは不正を憎まれます。そのためビジネスでは誠実にいることを望まれます。
そのような人には確かな報酬が与えられます。
逆にビジネスで偽りを持ってお金を手に入れるなら、それは偽りの報酬を得ることになってしまうのです。
偽りや嘘をついてお金を得るのではなく、正直さと誠実さを持ってビジネスに取り組みましょう。
悪しき者は偽りの報酬を得るが、
義を蒔く者は確かな賃金を得る。
箴言 11:18
偽りの舌をもって財宝を得る者は、吹き払われるもやのよう。死を追い求める者だ。
箴言 21:6
勤勉さを持ってお金を取り扱う
神さまは人が勤勉さによって富むようにされました。
なぜなら勤勉な姿勢は人に生きる力を与え、心からの喜びを得られるからです。
仕事をせず怠けて過ごすのではなく、まずは小さなことから誠実に勤勉に働き、大きなことが任せられる勤勉さを身につけましょう。
無精者の手は人を貧乏にし、勤勉な者の手は人を富ませる。
箴言 10:4
忍耐を持ってお金を稼いでいく
神さまは忍耐を持ってお金を稼ぐことを推奨されます。
勤勉さや誠実さを持ってビジネスに取り組む場合、時にすぐに成果がでないことがあります。
そして時に忍耐が必要なときも。
しかし何もせず急に莫大な富を得るのではなく、勤勉さと忍耐を持って少しずつでも集めましょう。
そうすれば神さまはお金が増し加えられると約束しています。
一攫千金を夢見るのではなく、忍耐を持って与えられている仕事に取り組みましょう。
急に得た財産は減るが、少しずつ集める者は、それを増す。
箴言 13:11
人に役立つ仕事をする
神さまは人のために役立つ仕事を喜ばれます。
なぜなら仕事とは神さまが人に与えられた喜びだからです。
生きるための食事を作ること。生活に必要な物を届けること。喜びと愛を育む何かを売ること。
それによっていただく金額の大小は関係ありません。
逆にいくら大きなお金をもらえるとしても、誰かを傷つけたり人の役に立たない仕事ならば喜ばれないのです。
そのため人の役に立つ仕事に取り組むようにしましょう。
自分の畑を耕す者は食に満足するが、空しいものを追い求める者は良識がない。
箴言 12:11
節度を持ってお金を求める
神さまはお金を得るために苦労してはいけないと言います。
なぜなら富の追求や欲望は終わることがないからです。
お金を稼ぐために勉強することや仕事に対する報酬を求めることは健全なことです。
しかしそれに囚われてはいけません。それはお金に仕えることになります。
分別を持って飽くなき欲求があなたを支配しないようにしましょう。
そしてその分別とは、箴言をはじめとした神さまの言葉によって与えられます。
富を得ようと苦労してはならない。
自分の分別によって、これをやめよ。
箴言 23:4
債務を負うことを軽んじてはならない
神さまは債務に対してはっきりと警告しています。
なぜならお金を借りることは、お金を貸す人に支配されることになるからです。
「クレジットカードを使ってはいけない!」という意味ではありませんが、返す見込みがない債務はあなたを苦しめることになります。
お金の管理者として、返還の見込みがたたない中で不用意に債務を負わないようにしましょう。
富む者は貧しい者を支配する。
借りる者は貸す者のしもべとなる。
…
あなたは人と誓約をしてはならない。
負債の保証人となってはならない。
あなたに償うものがないとき、
人があなたの下から寝床を奪ってもよいだろうか。
箴言22:7,26,27
他人のお金や豊かさを妬まない
神さまはお金だけでなくあらゆる妬みを避けるように言います。
なぜなら妬みは関係を壊し、妬む人自身を蝕むからです。
金額の大小が神さまからの信頼や愛の大きさではありません。
あなたに任せられたお金や豊かさで満足し、友人が豊かであることを神さまに感謝しましょう。
穏やかな心は、からだのいのち。
ねたみは骨をむしばむ。
箴言 14:30
人を愛して厚情のためにお金を使う
神さまは厚情のゆえに人にお金を使うことを喜ばれます。
なぜならお金を使うことは相手への愛を示すことになるからです。
もちろんお金を与えることがその人にとって最も良いかどうかは考える必要があります。
しかし本当に貧しいとき、助けが必要なときに愛のゆえにお金を使うことは、神さまが喜ぶべきお金の使い方です。
神さまからいただいたお金を、助けが必要な人を愛するために使っていきましょう。
貧しい者に施しをするのは、主に貸すこと。
主がその行いに報いてくださる。
箴言19:17
善意の人は祝福を受ける。
自分のパンを貧しい者に与えるからだ。
箴言 22:9
自分のために惜しんで貯金してはいけない
神さまは人が自分のためだけにお金を溜め込むことを望まれません。
なぜなら私たちに与えられたお金は、私たちだけでなく他の人を愛するために任せられたお金だからです。
もちろん自分の家族のためにお金を貯金したり投資したりすることは大切です。
人を招いたり泊めたりできるように大きな家を持つ。そのためにお金を貯めるのも喜ばれることでしょう。
しかし自分がお金を失いたくないばかりに、与えることを惜しんでひたすら自分のために溜め込むことは望まれません。
お金の管理者として、賢く貯め、惜しまずに愛を示していきましょう。
穀物を売り惜しむ者を民は呪う。
しかし、それを売る者の頭には祝福がある。
箴言 11:26
貪欲のゆえに惜しまない(ケチならない)
神さまは貪欲さによってお金を惜しむことがないようにと勧めます。
なぜなら貪欲さは欠乏を招くからです。
貪欲な人はお金を得ようと必死になります。
しかし貪欲さのゆえに周囲との関係が希薄になったり壊れたりするため、結果として欠乏を招くことになるのです。
そのため貪欲さのゆえにお金を惜しんでしまい、愛を示す機会を逃さないようにしましょう。
貪欲な人は財産を得ようと焦り、欠乏が自分に来るのを知らない。
箴言 28:22
お金よりもよい評判を求める
神さまはお金よりも信頼関係を求めるように勧めています。
多くのお金を手に入れることよりも、その人格によって尊敬されること。
金や銀を持っているから関わってもらえるのではなく、その人柄によって愛されること。
そのためお金を集めることではなく、目の前の人との関係が深められることを求めましょう。
名声は多くの富より望ましく、愛顧を受けることは銀や金にまさる。
箴言 22:1
成功は神さまからの恵みである
成功とは神さまからいただく恵みであることを覚えましょう。
なぜならお金や成功の本当の所有者は神さまだからです。
私たちが自力で得るのではありません。神さまが私たちに与えてくださるのです。
そのため成功やお金を求めるとき、神さまにより頼み、与えられたときには感謝しましょう。
へりくだりと、主を恐れることの報いは、富と誉れといのち。
箴言 22:4
自分の富に拠り頼む者は倒れ、正しい人は若葉のように芽を出す。
箴言 11:28
本当の富を求める
神さまはいつまでも残る富を求めるように勧めています。
なぜならお金は価値を失い消えゆくものだからです。
神さまから知恵や悟りをいただくことは、金銀を得るのにまさっています。
人を愛することを学ぶために、贈り物をすること。
人をもてなす喜びを知るために、自宅で夕食をふるまうこと。
これらは支払ったお金と比べ物にならないほど高価な物をいただいているのです。
そのため神さまが与えてくださった喜びを知ることを求めましょう。
知恵を得ることは、黄金を得るよりはるかに良い。
悟りを得ることは、銀を得るよりも望ましい。
箴言 16:16
箴言から人生を豊かにする姿勢を学ぶ
ソロモン王の時代には金がありすぎて銀は値打ちがつかなかったとあります(第一列王記10:21)。
そしてソロモン王自身は金や銀を石のように取り扱いました(第二歴代誌1:16)。
箴言とはこのソロモン王の金言集であり、お金に関する教訓は数多く出てきます。
このソロモン王の知恵が詰まった金言集・箴言から、お金に関する原則を学ぶことは幸いだなと思わされました。
引き続きこの「聖書はお金について何と言っているか」シリーズが、お金に対して聖書の価値観を持つ助けになればと願っています。
何か1つでも益になりますようにと、心からお祈りしてます。
God bless you!
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